周年親子放牧 導入標準作業手順書「山陰地方版」公開 農研機構2023年3月23日
農研機構は、肉用牛繁殖経営へ周年親子放牧を導入するため公開している「周年親子放牧導入マニュアル」を、山陰地方の生産者等に向けて技術を分かりやすく伝える「標準作業手順書」をウェブサイトで公開した。
山陰地方をはじめとする西日本の平野部・低標高地域の放牧地では、寒地型牧草と暖地型牧草がともに使われているが、近年の温暖化により、寒地型牧草の生育が夏に停滞し、植物体の一部もしくは全てが枯死する「夏枯れ」が発生しやすくなっている。
夏枯れにより、秋以降の利用期間が短くなり、春先の利用開始が遅れることから、寒地型牧草の収量が経年的に低下して生産者の経営に大きく影響を及ぼしている。
農研機構は、夏枯れを起こしやすい寒地型牧草に、夏季高温に強い暖地型牧草を組み合わせることで、放牧期間の延長を可能にする技術を新たに開発。それを受け、2020年に公開した「周年親子放牧導入マニュアル」に同技術を加筆し、周年親子放牧導入標準作業手順書の山陰地方版を新たにとりまとめた。
手順書では、放牧期間延長技術についての詳細な解説とともに、「周年親子放牧導入マニュアル」の重要部分や各地域での適草種の選定を自動かつ容易に行える「牧草作付け計画支援システム」についてもわかりやすく解説。手順書の活用により、山陰地方等における周年親子放牧の普及を加速化させ、子牛の生産基盤強化と生産者の所得向上につながることが期待される。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(167)食料・農業・農村基本計画(9)肥料高騰の長期化懸念2025年11月8日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(84)グルコピラノシル抗生物質【防除学習帖】第323回2025年11月8日 -
農薬の正しい使い方(57)ウイルス病の防除タイミング【今さら聞けない営農情報】第323回2025年11月8日 -
【注意報】冬春トマトなどにコナジラミ類 県西部で多発のおそれ 徳島県2025年11月7日 -
米の民間4万8000t 2か月で昨年分超す2025年11月7日 -
耕地面積423万9000ha 3万3000ha減 農水省2025年11月7日 -
エンで「総合職」「検査官」を公募 農水省2025年11月7日 -
JPIセミナー 農水省「高騰するコスト環境下における食料システム法の実務対応」開催2025年11月7日 -
(460)ローカル食の輸出は何を失うか?【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年11月7日 -
「秋の味覚。きのこフェア」都内の全農グループ店舗で開催 JA全農2025年11月7日 -
茨城県「いいものいっぱい広場」約200点を送料負担なしで販売中 JAタウン2025年11月7日 -
除草剤「クロレートS」登録内容変更 エス・ディー・エス バイオテック2025年11月7日 -
TNFDの「壁」を乗り越える 最新動向と支援の実践を紹介 農林中金・農中総研と八千代エンジニヤリングがセミナー2025年11月7日 -
農家から農家へ伝わる土壌保全技術 西アフリカで普及実態を解明 国際農研2025年11月7日 -
濃厚な味わいの「横須賀みかん」など「冬ギフト」受注開始 青木フルーツ2025年11月7日 -
冬春トマトの出荷順調 総出荷量220トンを計画 JAくま2025年11月7日 -
東京都エコ農産物の専門店「トウキョウ エコ マルシェ」赤坂に開設2025年11月7日 -
耕作放棄地で自然栽培米 生産拡大支援でクラファン型寄附受付開始 京都府福知山市2025年11月7日 -
茨城県行方市「全国焼き芋サミット」「焼き芋塾」参加者募集中2025年11月7日 -
ワールドデーリーサミット2025で「最優秀ポスター賞」受賞 雪印メグミルク2025年11月7日



































