商系との共同資材店順調 JA水戸2018年6月18日
・安さ・便利さを実感
・組合員の利便性を重視
店内にはJA系統と商系の商品が並んで陳列されており、利用者は値段と内容を比較して購入できる。またパッキンやコックなど、徹底して小分けされており、客は必要なものを必要なだけ購入できる。
最大の特徴は品ぞろえの豊富さにある。従来のJA資材センターでは、せいぜい2000点くらいだったが、この「JA水戸・農家の店しんしん内原店」は、約10倍の約2万点に及ぶ。肥料、農薬、農機、種子、出荷資材、作業用土、工具金物、園芸等、営農に必要なあらゆる商品が店内に並ぶ。
店舗はJA水戸内原支店に併設し、JAの元資材センター。提携先の業者はアイアグリ株式会社(本社・茨城県土浦市)で、「農家の店しんしん」を北関東を中心に全国で40店舗展開する。
「JA水戸・農家の店しんしん内原店」は、JA系統の商品は全体の1割ほど。店員は5人で、うち1人がJAの職員。当然ながら、店員は、商系、系統で差別することはなく、店頭の商品は平等に扱う。
当初、商系との共同出店には賛否両論あり、「JAの魂を売るのか」という声もあったが、開店してからは、「価格が安く、商品も豊富だと言う評価を組合員から得ている」と八木岡努・JA水戸組合長。
同店の塙賢二・上席店長は「商系とJAを比較できるとともに、系統にしかない商品もあり、JAの価値のPRにもなる。共同出店がプラスに動いている」と、ウインウインの関係を強調する。
JAにとって、この共同店舗はJA改革の一環でもある。八木岡組合長は、「口だけで改革を言ってもついてくる人はなかなかいない。実際に生産資材が安くなったことを実感して、はじめて賛同してもらえる。その結果、JAの利用率の向上につながる」と指摘する。
(関連記事)
・【インタビュー・竹下亘・「地域農林水産業」振興議連会長】「田舎」守る政治実現へ(18.03.29)
・「水戸の柔甘ねぎ」GI登録 生産部会が栽培・品質管理 JA水戸(18.02.08)
・中家徹JA全中会長インタビュー 自己改革で新たな協同組合づくり(17.10.13)
・農家のために JA・商系の壁を超える JA水戸 農家の店しんしん内原店オープン(17.09.02)
・JAと商系が共同運営で資材店(17.08.22)
・【JA水戸 組合長・女性部部長 対談】青年部と二人三脚で運営参画(17.01.25)
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(130)-改正食料・農業・農村基本法(16)-2025年2月22日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(47)【防除学習帖】第286回2025年2月22日
-
農薬の正しい使い方(20)【今さら聞けない営農情報】第286回2025年2月22日
-
全76レシピ『JA全農さんと考えた 地味弁』宝島社から25日発売2025年2月21日
-
【人事異動】農林中央金庫(4月1日付)2025年2月21日
-
農林中金 新理事長に北林氏 4月1日新体制2025年2月21日
-
大分いちご果実品評会・即売会開催 大分県いちご販売強化対策協議会2025年2月21日
-
大分県内の大型量販店で「甘太くんロードショー」開催 JAおおいた2025年2月21日
-
JAいわて平泉産「いちごフェア」を開催 みのるダイニング2025年2月21日
-
JA新いわて産「寒じめほうれんそう」予約受付中 JAタウン「いわて純情セレクト」2025年2月21日
-
「あきたフレッシュ大使」募集中! あきた園芸戦略対策協議会2025年2月21日
-
「eat AKITA プロジェクト」キックオフイベントを開催 JA全農あきた2025年2月21日
-
【人事異動】農林中央金庫(4月1日付、6月26日付)2025年2月21日
-
農業の構造改革に貢献できる組織に 江藤農相が農中に期待2025年2月21日
-
米の過去最高値 目詰まりの証左 米自体は間違いなくある 江藤農相2025年2月21日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】有明海漁業の危機~既存漁家の排除ありき2025年2月21日
-
村・町に続く中小都市そして大都市の過疎(?)化【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第329回2025年2月21日
-
(423)訪日外国人の行動とコメ【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年2月21日
-
【次期酪肉近論議】畜産部会、飼料自給へ 課題噴出戸数減で経営安定対策も不十分2025年2月21日
-
「消えた米21万トン」どこに フリマへの出品も物議 備蓄米放出で米価は2025年2月21日