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国産大豆の生産拡大へDAIZ(株)に出資-農林中金2021年3月26日

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農林中央金庫は3月25日、発芽大豆由来の植物肉「ミラクルミート」を開発製造するDAIZ株式会社(井出剛代表取締役社長)に対して「F&A成長産業化出資枠」を通じた出資を行ったと発表した。

F&A(Food and Agri)成長産業化出資枠とは、農林中央金庫が2016年5月に農林水産業の高付加価値化と生産性向上のため系統団体と国内外との企業との協働を支えるリスクマネーの供給を目的に設定した。

DAIZ社は、味や機能性を自在にコントロールするコア技術「落合式ハイプレッシャー法」で大豆そのものを発芽させ、その発芽大豆をエクストルーダー(押出形成機)にかけ、膨化成形技術により肉のような弾力と食感を再現している。栄養価が高い発芽大豆を使っているため他の原料や添加物を加えずに植物肉原料として完成しており、食肉に対して価格競争力もある。

世界的な人口増加に伴うタンパク質危機や環境問題への対応、エシカル消費意識の高まりで植物由来の食品は国内外で注目を集めている。

農林中金は今回の出資を通じて大豆由来の植物肉の市場が拡大することで、将来の国産大豆の消費拡大と増産の実現と、農業者の所得向上につながるとする。出資を契機にJAグループの組織とも連携して、大豆由来の植物肉の国内の市場開拓、国産大豆由来の商品開発を進めていく予定だ。

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