2023年後半にかけ内外景気失速へ 農中総研改訂経済見通し2023年6月12日
農中総研は6月8日、2023~24年度改訂経済見通しを発表した。今年後半にかけて内外景気は失速すると見通している。
1~3月期の実質GDP成長率は前期比年率2.7%へと大きく上方修正した。名目GDPも前期比年率8.3%へ上方修正された。10~12月期に続き2期連続で上方修正された。
一方、実質雇用者報酬は前期比▲1.3%で変わらず、6期連続でマイナスとなった。
4月の全国消費者物価は前年比3.4%へ再加速した。物価高対策でエネルギーは落ち着いたが、食料・日用品の値上げ継続とサービス分野が上昇傾向となった。
ウィズコロナの浸透で消費者マインドは持ち直しつつあるが、賃金の上昇が足元の物価上昇率に追いつかず、実質所得が大きく減少し消費者の節約志向が強まっている。
こうしたなか23年後半にかけて欧米など先進国経済の減速傾向が一段と強まり、中国経済の低調さも残り輸出、生産はその影響を受けると見通す。実質所得の目減りは解消せず、民間消費は盛り上がりに欠け、景気の停滞感が強く、23年度は0.4%成長と鈍化が見込まれるという。
一方、24年度に入ると中国経済の回復力が強まり、米国の利下げ転換から世界経済の回復期待が高まるという。
国内でも物価が沈静化することで実質所得の減少が止まり、景気の持ち直しが再開されると予想。24年度は1.4%成長へ再加速すると見込んでいる。
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