地球温暖化時代の日本の農水産業 農研機構が研究成果発表2018年1月31日
農研機構(井邊時雄理事長、茨城県つくば市)は、農林水産省委託プロジェクト研究「農林水産分野における気候変動対応のための研究開発」の平成29年度研究成果発表会を2月14日、東京都千代田区の一橋講堂において開催する。テーマは「地球温暖化時代の日本の農業・水産業~その変化と適応策~」。
地球規模で進む気候変動の影響は農水産物の高温による生育障害や品質低下、観測記録を塗り替える豪雨や大雪による災害など、わが国の食料生産の基盤を揺るがしかねない状況となっている。農水省ではこの委託プロジェクト研究を実施することで、その対応のための取り組みを強化している。
今回の成果発表会では、農業と水産業における気候変動の影響評価と適応策に関すする成果を講演会とポスター発表(計113題)で分かりやすく紹介、参加者との意見交換を行う。開催概要は次の通り。
なお、参加申し込みは気候変動対策プロジェクト平成29年度研究成果発表会から。
○日時:2月24日(水)10時から17時まて゛。
○会場:一橋大学一橋講堂(東京都千代田区一ツ橋2-1-2)
○定員:420名(参加費無料)
○主催:農林水産省、農研機構、水産機構
○問い合わせ先:気候変動対策プロジェクト平成29年度研究開発成果発表会事務局=(株)オーエムシー内。
○電話:03-5362-0117。
○E-mail:kikouhendou2018@omc.co.jp
◎プログラムの概要
【水産部門の講演会】
・農水省における気候変動対応のための研究開発の取り組み:農林水産技術会議事務局
・気候変動による日本の水産業への影響評価:木所英昭水産機構東北区水産研究所
・温暖化の進行に適応するノリの育種技術の開発:加藤雅也水産機構中央水産研究所
・西日本における藻場と藻類養殖への気候変動の影響評価と将来予測:吉田吾郎水産機構瀬戸内海区水産研究所)
・気候変動による沖合漁業への影響予測:渡邉一功漁業情報サービスセンター
【農業分野の講演会】
・気候変動が農業に及ぼす影響とその適応策(二宮正士東京大学大学院農学生命科学研究科)
・影響評価課題の概要と水稲収量・品質の将来予測(石郷岡康史農研機構農業環境変動研究センター)
・ 品種・育種素材課題の概要と水稲高温耐性品種の開発(佐藤宏之農研機構 次世代作物開発研究センター)
・果樹生産安定課題の概要とナシの発芽不良軽減技術(阪本大輔農研機構果樹茶業研究部門)
・畜産への影響と適応策 (田中正仁農研機構 九州沖縄農業研究センター)
・農業生産基盤課題の概要と南西諸島の淡水レンズ(石田聡農研機構農村工学研究部門)
・パネルディスカッション
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