SBS輸入米 10万t全量落札-29年度2018年2月21日
農林水産省は2月20日、29年度第5回SBS(売買同時入札)輸入米の入札結果を公表した。契約予定数量(1万4898t)の全量が落札され、これで今年度契約予定の10万t全量が落札した。
一般米枠は1万2419tが落札した。このうち米国産は4950tで、うるち精米中粒種は4360t落札した。買入価格(税込、加重平均)は1t11万9477円、売渡価格(同)は19万9826円でマークアップ(差額)は1kg80円となっている。2月7日実施の第4回入札ではマークアップは同88円、昨年12月実施の第3回入札では同95円、第2回入札では同103円と入札のたびにマークアップは下がり、売渡価格も第5回入札で1t20万円を下回った。
米国産米の一般米枠落札数量は5回計で4万8817tとなった。豪州産は4790tで、うるち精米中粒種は260tが落札した。買入価格は1t11万3400円、売渡価格は同19万7000円でマークアップは1kg84円となった。豪州産米の一般米枠落札数量は5回計で2万7873tとなった。
SBS輸入米は輸入業者と国内の販売業者がペアで国の入札に参加する仕組み。国が輸入業者からの買入れと販売業者への売渡しを同時に行う。買入価格と売渡価格の差額が大きい札から落札されることになっている。国が入札を行うが実質的には業者間の直接取引で一般米は外食・中食の原料用米として販売される。SBS方式による輸入枠は義務ではないが、米に関する基本指針(米穀の需給及び価格の安定に関する基本指針)で年間10万tとすることを決めている。10万t枠全量が落札したのは平成24年度以来となる。
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