総合農協 組合員数1040万人-農水省調査2018年5月8日
農林水産省は4月27日、平成28事業年度の総合農協一斉調査結果の概要を公表した。
調査は28年4月1日から29年3月31日までの間に事業年度が終了した661の総合JAについて集計した。
正組合員数は前年度にくらべ6万5000人減少(▲1.5%)して436万8000人となったが、准組合員は14万人増加(+2.4%)して607万7000人となり、組合員総数は1044万人と7万4000人増加(+0.7%)した。
役員数は1万7542人で前年度にくらべ597人減少(▲3.3%)した。女性役員は1310人で3人減となったが、全役員数に占める割合は7.2%から7.5%に増加した。職員数は20万3178人で同1338人減少(▲0.7%)した。
事業総利益は1兆8217億円で前年度にくらべ344億円減少(▲1.9%)した。部門別の事業総利益をみると、信用事業は7524億円で同205億円減(▲2.6%)、共済事業は4722億円で同19億円減(▲0.4%)、購買事業は2965億円で同135億円減(▲4.3%)、販売事業は1490億円で同48億円増(+3.3%)となった。
事業管理費は1兆6355億円で同214億円減(▲1.3%)、人件費は1兆1712億円で同182億円減(▲1.5%)となった。
その結果、経常利益は2627億円で同133億円減(▲4.85)となり、当期剰余金は1840億円で同154億円減(▲7.7%)となった。当期剰余金発生JAは645JA(全体の97.6%)で当期損失金発生JAは16JA(同2.4%)となった。
部門別の事業実績は以下のとおり。
信用事業では、貯金の平均残高は97兆6482億円で同2兆3589億円増加(+2.5%)した。貸出金の平均残高21兆7604億円同5627億円減少(▲2.5%)した。
共済事業では、長期共済新契約高は17兆6370億円で同7265億円減(▲4.0%)となり、保有契約高は267兆2300億円で同6兆4524億円減(▲2.4%)となった。短期共済掛金は5060億円で同18億円減(▲0.4%)となった。
購買事業の供給・取扱高は2兆4873億円で同1207億円減(▲4.6%)となった。このうち生産資材は1兆8131億円で同890億円減(▲4.7%)、生活物資は6741億円で同317億円減(▲4.5%)となった。
販売事業の販売・取扱高は4兆6883億円で同1534億円増(+3.4%)となった。このうち農産物は3兆3011億円で同885億円増(+2.8%)、畜産物は同649億円増(+4.9%)となった。
(関連記事)
・全事業で総利益が減少 29年度上半期の総合JA経営(18.01.18)
・【寄稿 白石正彦・東京農業大学名誉教授】協同組合運動の闘いの源流から学ぶ(前編)(18.01.11)
・代理店化防ぎ農業振興【JAはだの改革推進室長 三瓶壮文 氏】(17.12.01)
・厳しい現実の直視を 改革で自立の道を探れ【農水省経営局協同組織課長 日向 彰氏 】(17.11.13)
・事業通じて参画意識 情報を共有しLA支援【天野吉伸・JAあいち三河代表理事組合長】(17.09.17)
・経済事業 見直し取り組み進む-農協改革調査(17.07.18)
重要な記事
最新の記事
-
【提言】農業をもう一度基幹産業に(2) 武道家・思想家 内田樹氏【2025新年特集】2025年1月16日
-
鳥インフルエンザ 千葉で国内29例目 殺処分対象約489万羽に2025年1月16日
-
能登半島地震 農林水産被害 3658億円 東日本大震災に次ぐ額2025年1月16日
-
鳥インフル 米ジョージア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年1月16日
-
鳥インフル 英アンガス州など2州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年1月16日
-
ドイツ産偶蹄類由来製品等 輸入を一時停止 農水省2025年1月16日
-
ある「老人」のこの春【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第324回2025年1月16日
-
市場価格は「ないと高いがあると安い」【花づくりの現場から 宇田明】第51回2025年1月16日
-
大学生が調査、体験もとに地域づくりを提案 JA共済連の寄附講座でシンポ2025年1月16日
-
王秋梨、あたご梨を台湾で販促 シャリ感と甘み好評 全農とっとり2025年1月16日
-
米の裏作に秋冬ねぎ 無選別出荷で手間軽く JAくまがや2025年1月16日
-
栃木県産いちご「とちあいか」試食イベント 東京スカイツリータウンで開催 JA全農とちぎ2025年1月16日
-
「冬土用未の日フェア」直営飲食店舗で17日から開催 JA全農2025年1月16日
-
石井食品『地域と旬』シリーズ 三浦と東近江の野菜使ったハンバーグ発売2025年1月16日
-
「いちごフェア」期間限定で3種類のケーキが登場 カフェコムサ2025年1月16日
-
ロングセラー精米機「ミルモア」新モデル発売 サタケ― 精米品質・生産性・操作性を追求した新モデル発売 ―2025年1月16日
-
水稲用殺菌剤「リガ―ド」剤 新規登録 クミアイ化学工業2025年1月16日
-
謎解きしないと食べられない 岡山県産いちご「晴苺」フェア開催 岡山県2025年1月16日
-
東邦ガス 根域制限栽培によるシャインマスカット生産を支援 日本農業2025年1月16日
-
地域活性化農業・観光・教育 新たな発電所づくりへ クラファン開始 生活クラブ2025年1月16日