中瀬さんが最優秀 日本農業経営大学校初の卒業生ビジコン2018年9月6日
次世代の農業経営者で地域リーダーとなる人材育成を目的とする日本農業経営大学校は9月5日、東京・港区内の同校校舎でビジネスコンテスト公開プレゼンテーションを行った。
同校卒業生の成長を応援し、地域を牽引する農業経営者の育成を目的とするもので、第1期卒業生2人がビジネスプランを披露した。
同大学校は19~40歳の青年を対象に、農業の経営能力だけでなく、社会性、人間性をつけることを目的に2013年に開校。各界トップクラスの講師による講義、プロパー教員によるゼミ、先進的な農業経営体や農業・食品関連企業等での現地実習、さらに卒業後の経営計画策定などを行う。
ビジネスコンテスト公開プレゼントは、3年前に卒業生を出してから最初の試み。同校の堀口健治学長は「これまでの卒業者は61名。いずれも就農し、誇りをもって活躍している。1期生が卒業後3年を経過し、卒業生の模範として、また地域のビジネスモデルとして企画した」という。
(写真)最優秀賞の中瀬さん
プレゼンテーションしたのは、いずれも1期生で、熊本県の大津町で、焼き芋などサツマイモの加工に取り組む、なかせ農園の中瀬健二さんと、兵庫県のたつの市で認定農業者として新規就農し、無農薬・有機野菜の生産に取り組む荒木健太郎さんの二人。
中瀬さんはアジアを視野においた市場開拓と規格外品の加工、市場より高い価格での原料イモの買取り等で、実現可能性と地域への貢献が評価され、最優秀賞と賞金200万円を得た。
また荒木さんは、日本農業㈱の取締役として農薬・化学肥料不使用の農産物を使ったコールドプレス製法の「FAMACY JUICE」(ファーマシージュース)を製造販売している。市場性の高さと独創性が評価され優秀賞(賞金100万円)を受賞した。会場では併せて卒業生のPRがあり、11名(農園、企業)の商品が展示された。
(写真)優秀賞の荒木さん
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