3地域を世界農業遺産へ申請 農水省2019年2月19日
農水省は、1月24日に行った世界農業遺産等専門家会議の結果、世界農業遺産への認定申請に関連する承認と日本農業遺産の認定を行う地域について決定した。
世界農業遺産は、世界において重要かつ伝統的な農林水産業を営む地域を認定する制度で、各国政府(日本の場合は農林水産省)の承認を得て、国連食糧農業機関(FAO)が認定する。今回承認したのは3件。
・山梨県峡東(きょうとう)地域 峡東地域の扇状地に適応した果樹農業システム
・滋賀県琵琶湖(びわこ)地域 森・里・湖(うみ)に育まれる漁業と農業が織りなす琵琶湖システム
・兵庫県兵庫美方(ひょうごみかた)地域 兵庫美方地域の但馬牛システム
日本農業遺産は、我が国において将来に受け継がれるべき伝統的な農林水産業を営む地域を認定する制度で、農林水産大臣が認定する。認定したのは7件。
・山形県最上川(もがみがわ)流域 歴史と伝統がつなぐ山形の「最上紅花」~日本で唯一、世界でも稀有な紅花生産・染色用加工システム~
・福井県三方五湖(みかたごこ)地域 三方五湖の汽水湖沼群漁業システム
・滋賀県琵琶湖(びわこ)地域 森・里・湖(うみ)に育まれる漁業と農業が織りなす琵琶湖システム
・兵庫県兵庫美方(ひょうごみかた)地域 兵庫美方地域の但馬牛システム
・和歌山県海南市下津(かいなんししもつ)地域 下津蔵出しみかんシステム
・島根県奥出雲(おくいずも)地域 たたら製鉄に由来する奥出雲の資源循環型農業
・愛媛県南予(なんよ)地域 愛媛・南予の柑橘農業システム
なお、山梨県峡東地域の峡東地域の扇状地に適応した果樹農業システムについては、平成29年3月に日本農業遺産に認定済み。認定された地域は、4月19日に農林水産省講堂で認定式を行う予定。
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