亀山市、松本市を歴史的風致維持向上計画の認定 農水省など2021年5月20日
農林水産省、文部科学省と国土交通省は5月19日、「歴史まちづくり法」に基づき、亀山市、松本市の歴史的風致維持向上計画（第2期）を認定した。
歴史まちづくり法では、全国各地にある、城や神社仏閣とその周辺の町家や武家屋敷などから成る市街地や、祭礼行事、民俗芸能、昔ながらの生業など人々の伝統的な営みや活動が一体となって、地域の個性となっている歴史的な情緒や風情を醸し出すまちを「歴史的風致」として地域固有の資産であると捉え、地域の活性化や歴史・伝統文化の保存・継承を支援している。今回の認定により、全国で歴史まちづくり計画に取り組む86都市のうち、第1期計画を完了し、第2期計画の取組を進める都市は27都市となる。
＜各認の都市の歴史まちづくり計画の概要＞
■三重県亀山市
重要伝統的建造物群保存地区「亀山市関宿伝統的建造物群保存地区」を有する東海道沿道地域において「関の山車」 の祭りや、伊勢信仰に関わる「お木曳き」、かつて亀山藩の武芸流儀だった心形刀流武芸形が続けられ、宿場町及び城下町双方の伝統と町並みを感じられる歴史的風致が形成されている。第2期計画では、第1期計画の東海道に加え、新たに大和街道等の街道沿いの営みにみる歴史的風致を位置付け、歴史的施設や地域活動拠点となる施設の整備をはじめ、歴史的施設を繋ぐ東海道の美装化等に取り組む。
■長野県松本市
国宝「松本城天守」「旧開智学校校舎」とその周辺の旧城下町で、豊富な井戸水を利用した営みや商都松本を代表する行事である天神祭りやあめ市など、固有の風情を感じられる。また、周辺の地域における伝統行事などの伝統文化と合わせて7つの歴史的風致を形成している。第2期計画では、第1期計画に引き続き歴史的建造物の耐震改修等による保全を図り、良好なまちなみ景観を形成。さらに、松本城三の丸地域と旧開智学校周辺で、基幹博物館や周辺道路の整備等に取り組む。
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