グループ売上高2.3%増 ドイツ・バイエル社2016年8月8日
ドイツのバイエル社は7月27日に、2016年第2四半期決算を発表した。
バイエルグループの売上高は前年同期比2.3%増(為替・ポートフォリオ調整後)の118億3300万ユーロとなっている。
ヴェルナー・バウマン同社社長は「ライフサイエンス事業は全体として売上高、利益ともに大幅な伸びを記録した」と述べている。
主な部門別の売上高をみると、医療用医薬品部門では、「新製品の力強い売上伸張の継続が好業績を牽引した」(バウマン社長)というように、売上高が前年同期比5.5%(為替・ポートフォリオ調整後)増の41億400万ユーロとなった。
アスピリンや鼻炎スプレーなどのコンシューマーヘルス部門(セルフヘア製品)の売上高は、15億5300ユーロ(前年同期比・調整後4.0%増)だった。中南米・アフリカ・中東地域、ヨーロッパ地域、アジア・太平洋地域では順調に推移したが、北米では前年同期より減少した。
動物医薬品事業は4億2600万ユーロで、報告ベース売上高は前年同期とほぼ同水準の0.5%減だが、為替・ポートフォリオ調整後では4.2%の増となっている
◆厳しい環境下で安定を保つ―農業関連事業
農業関連事業(クロップサイエンス部門)の売上高は、25億1800万ユーロで、報告ベースでは前年同期を4.5%下回っているが、為替・ポートフォリオ調整後では0.4%増だった。
バウマン社長は「低調な市場環境が続いている中でも、農薬/種子部門の売上高は前年同期と同水準を保った」と述べた。
地域別には、アジア・太平洋地域の業績は順調に推移し、売上高は8.4%(為替の影響調整後)増加した。ヨーロッパは同0.9%と微増、中南米・アフリカ・中東地域は同0.2%減とほぼ前年同期と同じ水準を確保したが、北米は同3.4%減と売上げを落とした。
農薬部門では、殺菌剤が6.0%(為替・ポートフォリオ調整後)、除草剤も3.9%(同)の売上増となっているが、殺虫剤は11.9%(同)の売上減となっている。
シードグロース(種子処理事業)の売上高は6.1%(同)減少し、種子部門の売上高は季節的な影響で4.8%減少している。
(バイエルの関連記事)
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