農薬による人的事故・被害 前年より2件増、死亡事故も 農水省2019年2月19日
農水省は農薬による事故防止対策の一環として、厚労省と連携して事故や被害を調査しとりまとめている。2月15日、平成29年度の調査結果を公表した。
これによると、人への事故・被害は21件で被害人数は38人。前年度に比べて件数で2件、人数で15人増えた。また、死亡者が1人と前年はいなかったため増加に転じた。
農作物や家畜などへの被害は農作物3件、魚類13件の計16件で前年より5件増えた。魚類への被害の傾向としては、不要になった農薬を河川などに廃棄したことが主な原因となっている。家畜への被害はなく、自動車・建築物などへの被害もなかった。
人への事故・被害の原因で多いのは、管理・取り扱いがずさんだった、泥酔などで誤飲誤食した例が6件、散布時の装備不十分が6件などだった。
農水省では、この調査結果を受けて、▽農薬を飲料の空容器に移し替えないこと▽飲料品と分けて保管・管理すること▽散布時にはメガネ・マスクなど防護装備を着用すること、などを徹底するよう呼びかけている。
また、この調査結果を活用して、関係省庁や自治体と連携した「農薬危害防止運動」を実施するとしている。
(関連記事)
・農作業リスクが一発で JA共済連が診断サイト開設(18.11.30)
・農作業事故は年間7万件発生と推測 JA共済連(18.08.10)
・【平成30年度農薬危害防止運動】農作物・生産者・環境の安全を(18.05.31)
重要な記事
最新の記事
-
米価 過去10年で最高値 60kg1万5865円 対前年比114%2024年7月17日
-
【東京農業大学鼎談】実学主義の価値(2)DX戦略にも地域色拡充2024年7月17日
-
【東京農業大学鼎談】実学主義の価値(3)JAは食・農の好循環先導を2024年7月17日
-
「小さな協同」実践 JA松本ハイランドの自己改革 新世紀JA研究会全国セミナー2024年7月17日
-
「きっトラ」と「もし寅」【小松泰信・地方の眼力】2024年7月17日
-
【訃報】生活クラブ生協連の加藤好一顧問が逝去2024年7月17日
-
【人事異動】農水省(7月16日付)2024年7月17日
-
【注意報】ナシ、ブドウなどに果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 三重県2024年7月17日
-
ガチャピン・ムックとコラボ「ニッポンエール」グミ発売 JA全農2024年7月17日
-
日本農業の未来をけん引する人材育成へ 宮城県加美農業高校とNTT東日本グループが連携2024年7月17日
-
唐沢農機サービス「夏の大展示会」開催 200台を超える農機具を展示2024年7月17日
-
【注意報】大型斑点米カメムシ類、カスミカメムシ類による斑点米発生に注意 千葉県2024年7月17日
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 県下全域で多発のおそれ 岩手県2024年7月17日
-
「第3回 全国桃選手権」開催 全国から45品がエントリー 日本野菜ソムリエ協会2024年7月17日
-
ハウス栽培向け環境制御システムのラインアップを拡充 クボタ2024年7月17日
-
【役員人事】石巻埠頭サイロ(4月1日付)2024年7月17日
-
葉の光合成速度の低コスト・低労力・高速推定法を開発 農研機構2024年7月17日
-
表参道で佐賀県産「いちごさん」絶品ひんやりスイーツ「いちごさんどう2024夏 」開催2024年7月17日
-
長野県塩尻市と山口県岩国市の歴史的風致維持向上計画を認定 農水省など2024年7月17日
-
生とうもろこしまるかじり 昭和村で農業体験開催 パルシステム群馬2024年7月17日