アフリカの食料安全保障の課題解決へ"環境再生型農業の可能性"シンポジウム開催2022年8月1日
ササカワ・アフリカ財団と国際農林水産業研究センターは8月27~28日、チュニジアで開かれる第8回アフリカ開発会議(TICAD8)のサイドイベントとしてオンラインシンポジウム「健全な土壌とアフリカの食料安全保障―環境再生型農業の可能性―」を開催する。
アフリカの農業は、低い土壌肥沃度と貧栄養条件での作物栽培による土壌養分の収奪により、農業生産性の低迷と食料安全保障の危機に長年悩まされ、気候変動への対応や環境保全が求められるなか、「健康な作物を生産する健全な土壌」の重要性はさらに高まっている。土壌の健全性を回復させるとともに、気候変動の緩和に資する「環境再生型農業(Regenerative Agriculture: RA)」が世界的にも注目されているが、先進国を中心とする大規模農業で適用されるRAの技術的アプローチをそのままアフリカ小規模農業に適用することは困難だ。
一方、アフリカの小規模農業では、生産性向上のための土壌肥沃度管理に重きを置いた「持続的農業集約化(SAI)」が推進されており、現地の小規模農家にとって、SAIの推進とRAの両立は、アフリカ農業の発展に向けた新たな挑戦となる。
ササカワ・アフリカ財団はRAを主軸として、サブサハラ・アフリカにおいて持続可能で強靭な農業システムを確立することをめざしている。また、国際農研は、長年にわたるアフリカでの国際共同研究を通じて、現地の気候、土壌、社会経済的条件に配慮した土壌肥沃度管理や貧栄養土壌での食料生産向上に貢献する技術を開発してきた。
同シンポジウムでは、アフリカの小規模農家を取り巻く環境の多様性に関する理解に立脚したRAを定義し、アフリカの小規模農家が実践可能な技術の組合せや、地域の受容条件に応じた普及アプローチについて議論する。
◎オンラインシンポジウム「健全な土壌とアフリカの食料安全保障」概要
開催日時:8月5日 19:30~22:15(日本時間)
開催方法:オンライン(Zoomによるライブ配信)
申込方法:専用イベントホームページから
申込締切:8月4 日 17:00)
使用言語:英語(日本語同時通訳あり)
参加費:無料
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