地元農園との絆による「食育」相模原市立横山小学校で「SUNSUN祭」開催2023年1月23日
神奈川県相模原市立横山小学校3年学級は、食育への取組の一環として、地元農園の協力で行なわれる校内行事「SUNSUN祭」を12月に実施。小学校と地元農園の絆が生む「食育」の新たな取組として、衣食住の中でも最も身近な「食」をテーマに、児童たちが取り組んできた成果を発表した。
同校の3年3組では、1学期から地元の小俣農園の生産者に教わりながら児童が自ら学校の畑で野菜を栽培。自分たちで収穫した野菜と農園で栽培された野菜を食べ比べるなど、野菜を育てることの大変さや楽しさを地域の人々とのふれあいの中で体感してきた。
児童たちが学校の中庭の畑で作ったサンサン野菜
活動の集大成として、地域の人々や他学年の児童も招いて行なわれた「SUNSUN祭」は、「野菜のおいしさや生産者の野菜にかける思いを知り、地域を元気にしたい」という目的で、同校体育館などを会場に行なわれた。
「SUNSUN祭」では、児童たちが作ったサンサン野菜(3年3組が作った野菜)と、地元農園が作った野菜を使った野菜スープを飲み比べる「味当てクイズ」や、「野菜の重さ当てゲーム」「野菜クイズ」「箱の中は何の野菜かな?ゲーム」「地元農園のすごさ紹介コーナー」「サンサン野菜写真コンテスト」など盛りだくさんの内容で進行。会場は児童や地域参加者の笑顔にあふれた。
収穫体験の様子
「コロナ禍で元気のなくなった地域の人たちを元気にしたい」という児童らの思いから始まった学校の中庭を活用した畑での取り組み。参加した児童は「失敗もしたけど、地域の人たちがえがおになっていたのでとっても満足。これからもみんなで協力してがんばりたい」「地域の人たちもすばらしい体験をしたとおっしゃっていたので、サンサン野菜や農園の方の野菜で地域の人たちを元気にすることができたと思いました」「農園の方の野菜のおいしさは、野菜スープを食べてわかったと思う。サンサン野菜のスープも負けていないくらいおいしかった」と感想を述べた。
担当教諭の堀井恵利先生は「畑で野菜を育てていく中で、地域の農園と関わるようになり、野菜を育てる楽しさ、大変さを学び、野菜のプロのすごさを感じてきた子供たちは、野菜で地域を元気にしたいと思うようになった。野菜とたくさん向き合っていくうちに、野菜のおいしさや野菜を作ることの大変さを心から実感できるようになってきたようです」と話している。
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