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日本を代表するトウガラシ「鷹の爪」全ゲノムを解読 かずさDNA研究所2023年1月12日

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かずさDNA研究所は、近畿大学、京都大学、国立遺伝学研究所と共同で、日本を代表するトウガラシのひとつ「鷹の爪(タカノツメ)」のゲノムを解読した。多様なトウガラシを生み出すための基盤として品種改良などが期待される。

遺伝学研究所と共同で日本を代表するトウガラシのひとつ「鷹の爪(タカノツメ)」日本を代表するトウガラシのひとつ「鷹の爪(タカノツメ)」

南米原産のトウガラシは、室町時代後期に日本に伝わり、各地でさまざまな地域品種が誕生。「鷹の爪」は、江戸時代から栽培されていた在来系統のひとつで、数あるトウガラシの中でも「鷹の爪」が香辛料として人気を博した理由や、どのような経緯で日本全国に広まったのかはわかっていない。

今回、「鷹の爪」の全ゲノムを解読し、12本の染色体のDNA配列(合計30億塩基対)を高精度に決定。また、「鷹の爪」以外の14系統のトウガラシのゲノム情報と比較して、染色体構造の違いや塩基配列の違いを多数明らかにした。

これらの情報から、「鷹の爪」が日本で広がった経緯が明らかになるかもしれない。さらに、「鷹の爪」がもつ強い抗ウイルス活性の利用や、多様なトウガラシを生み出すための品種改良が進むと期待される。

同研究成果は12月25日、国際学術雑誌『DNA Research』のオンラインで公開された。

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