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農機分野で初の認定 機械遺産に2件2014年8月21日

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 日本機械学会が認定する平成26年度の機械遺産に、農研機構の農機具資料館(埼玉県さいたま市)、スガノ農機の土の館(北海道上富良野町)が選ばれた。農機分野で機械遺産に認定されたのは今回が初めて。

 機械遺産は、歴史的に意義のある機械技術を次世代に伝えようと日本機械学会が7年前に始めた制度。25年度までに61件が認定されていた。
 今回、26年度認定として新たに8件が追加されたが、このうち2件が農機分野からの認定となった。
 農研機構の農機具資料館は、明治後期から昭和30年代まで約250点の農機が展示されている。日本機械学会では、「人力から畜力そして原動機へと変化していった、わが国の農業機械化の歴史が一望でき、辛い農作業から人々が解放されていく様子や、日本の小規模農業に合った生産効率の向上過程が理解できる」と紹介している。
 スガノ農機の土の館は、トラクターや機械式農機具が中心で、主に道内の農場で実際に使用されたもので、第二次世界大戦終結後の大型化・機械化が急速に進んだ時期のものが展示されている。一般的な企業の博物館・資料館と異なり、自社製品展示がほとんどないのが特徴で、「他地域とは根本的に異なる北海道の大規模営農変遷史の機械面からの証人」だと評価されている。
 そのほかの機械遺産については、日本機械学会ホームページで。


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