中東地域最大の下水再生膜処理装置を受注 クボタ2016年1月14日
株式会社クボタの100%子会社であるクボタメンブレンヨーロッパ(所在地:英国・ロンドン)は、中東地域最大となるオマーン国マスカット市の、下水処理施設向け膜処理装置を受注した。
オマーン国は河川がなく、水源は地下水を頼っている。従って灌漑・農業用水を中心とした水資源の確保は、大きな課題となっている。そのため排水処理施設には、再生水を作物への散水が可能なレベルまで処理するという、厳しい規制が課されている。
また近年は、首都のマスカット市を中心にして、宅地や商業施設の急速な開発で、排水量が増加している。既存の処理施設では、その増加に対応することが難しく、処理能力の拡大が求められていた。
同子会社は、この施設の第1期工事で受注実績があり、2010年から稼動しているが、今回は更新拡張工事となる。
排水の再生処理性能の規制が厳しい同国において、長年安定して稼動していることや、運転操作及び維持管理が容易であること、更に迅速で適切なアフターサービスを提供してきたことなどが高く評価され、今回の受注に至ったものだ。
中東各国では、オマーン国同様に水資源の確保が重要な課題となっている。浸漬型膜処理装置による排水再生利用は、これまで大規模施設における安定した稼動実績が少ないこともあり、小中規模施設への適用が中心となっていた。
今回の本案件(12,5000立方メートル/日)の受注のほか、2013年には米国オハイオ州での大型再生処理施設(160,000立方メートル/日)も受注しており、大規模施設においても安定した稼動実績を示していくことが、可能だ。
同子会社は今後、これらの実績をいかし、中東地域における大規模施設への浸漬型膜処理装置の適用を推進し、中東各国の水資源の確保と水環境の向上に貢献していく考えだ。
(写真)アルアンサブ下水処理場の施設
(関連記事)
・米国で小型トラクタなど累計100万台生産 クボタ (15.10.14)
・高性能色彩選別機「選別王Ⅱ」発売 クボタ (15.10.05)
・フランスの畑作用大型トラクタ工場が本格稼働 クボタ (15.09.25)
・直播同時殺虫・殺菌剤施薬機 田植機アタッチメント「土なかくん」業界初登場 クボタ (15.09.11)
・インド市場へクボタ製新型トラクタを投入 住友商事・クボタ (15.08.25)
重要な記事
最新の記事
-
令和7年春の叙勲 JA山口中央会元会長・金子光夫氏、JAからつ組合長・堤武彦氏らが受章2025年4月29日
-
【'25新組合長に聞く】JAようてい(北海道) 金子辰四郎組合長(4/11就任) 「国民の胃袋」支える誇り胸に2025年4月28日
-
経営支え夢を応援 地域農業の発展、金融の力で 先進事例にみるJA・信連の取り組み(上)2025年4月28日
-
全農 備蓄米 4月に5万5000t出荷2025年4月28日
-
経営支え夢を応援 地域農業の発展、金融の力で 先進事例にみるJA・信連の取り組み(下)2025年4月28日
-
【JA人事】石塚克己(茨城県)石塚克己組合長を再任(4月26日)2025年4月28日
-
令和7年度「3-R畜産たい肥散布体験会」を開催 JA全農ひろしま2025年4月28日
-
【注意報】ムギ類に赤かび病 県内全域で多発のおそれ 愛知県2025年4月28日
-
二重米価制で農政を刷新せよ【森島 賢・正義派の農政論】2025年4月28日
-
ジャガイモ・馬鈴薯・ニドイモ・ナツイモ【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第337回2025年4月28日
-
【農業協同組合研究会】5月31日に研究大会 新基本計画と今後の農政テーマに2025年4月28日
-
里山再生ビオトープ「クミカ レフュジア菊川」創設 クミアイ化学工業2025年4月28日
-
JA大阪南管内ブドウ圃場で農業資材「スキーポン」試験開始 アクプランタ2025年4月28日
-
「世界ミックスダブルスカーリング選手権」日本代表チームの食事をサポート JA全農2025年4月28日
-
「JA全農杯全国小学生選抜サッカー決勝大会」全国から出場計16チームが決定2025年4月28日
-
JAタウン イメージキャラクター「じぇー太」のクリアファイル新発売2025年4月28日
-
全農杯全日本卓球選手権大会栃木県予選会 副賞のとちぎ和牛など「ニッポンの食」で子どもたちを応援 JA全農とちぎ2025年4月28日
-
和紙の製造技術を応用した農業用マルチシート「和紙マルチ」販売開始 日本製紙パピリア2025年4月28日
-
国産ジビエ認証施設に宮城県「大崎市ジビエ食肉処理加工等施設」認証 農水省2025年4月28日
-
お茶を楽しむ「チャチャっとお茶生活キャンペーン」開始 農水省2025年4月28日