「えのき氷」の免疫効果を研究発表 東京農大・JA中野市2015年8月27日
シンポで食材としての魅力を発信
東京農業大学とJA中野市は8月26日、同大学横井講堂において「えのき氷」の免疫力調整効果についての研究発表と、「えのき氷」・えのき茸の食材としての魅力を巡り、シンポジウムを開催した。
東京農大の江口文陽教授は、新たに発見された「えのき氷」の免疫力調整効果について、臨床実験により「えのき氷」を摂取することで、花粉症やリウマチなどに対する免疫状態を正常な基準値に調整する効果があることを説明した。またシンポジウムに先立ち、JA中野市の阿藤博文組合長は、「えのき氷」の開発経緯を説明した。
阿藤組合長は、冬場の鍋料理などに使われることが多いえのき茸を、通年使う食材にしたいと思ったこと、夏場の保存に難のあるえのき茸を、加工保存しようとしたことが「えのき氷」誕生に繋がったと述べ、「えのき氷」の作り方を解説した。
作り方は簡単で、特殊な材料・道具は必要ない。えのき茸を1時間日光に当てると、ビタミンD2が増えることから、陽に晒したえのき茸300gと水400ccを用意し、ミキサーに30秒かけたものを鍋で加熱する。沸騰したら弱火にし約1時間煮出すと、えのき茸の有効成分と旨み成分が抽出される。冷めてから製氷器に入れ凍らせれば出来上がる。
江口教授は「えのきの細胞は強固で、摂取しても半分ほどは消化されず、便として排出される。ミキサーにかけ、鍋で加熱し、凍らせることは、えのき茸の細胞を壊すことであり、その有効成分を抽出するという意味でも理にかなっている」と述べた。
シンポジウムにゲストとして参加した、タレントの城咲仁さんは「えのき氷」について「デトックス効果もあり、スーパー食材だと思う」と感想を述べ、「えのき氷」を使った新しい料理レシピの構想などを語った。
(写真)左から江口教授、城咲仁さん、阿藤組合長。
(関連記事)
・「えのき氷」の免疫力調整効果めぐり研究発表&シンポ開催 東京農大・JA中野市(15.08.20)
・エノキタケに糖尿病予防効果(14.08.01)
・キノコ原木供給量 需要を23万本上回る(2014.06.18)
・ブナシメジに生活習慣病予防効果 JA全農長野(2014.05.23)
・夏こそキノコ食 JA中野市きのこ研がPR(2013.07.29)
重要な記事
最新の記事
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 高知県2024年7月16日
-
【注意報】イネカメムシ 県内全域で多発のおそれ 鳥取県2024年7月16日
-
30年目を迎えたパルシステムの予約登録米【熊野孝文・米マーケット情報】2024年7月16日
-
JA全農、ジェトロ、JFOODOが連携協定 日本産農畜産物の輸出拡大を推進2024年7月16日
-
「雨にも負けず塩にも負けず」環境変動に強いイネを開発 島根大学・赤間一仁教授インタビュー2024年7月16日
-
藤原紀香がMC 新番組「紀香とゆる飲み」YouTubeで配信開始 JAタウン2024年7月16日
-
身の回りの国産大豆商品に注目「国産大豆商品発見コンクール」開催 JA全農2024年7月16日
-
秋元真夏の「ゆるふわたいむ」鹿児島県で黒酢料理を堪能 JAタウン2024年7月16日
-
【役員人事】ジェイエイフーズおおいた(6月25日付)2024年7月16日
-
【人事異動】ジェイエイフーズおおいた(4月1日付)2024年7月16日
-
日清食品とJA全農「サプライチェーンイノベーション大賞」で優秀賞2024年7月16日
-
自然派Style ミルクの味わいがひろがる「にくきゅうアイスバー」新登場 コープ自然派2024年7月16日
-
熊本県にコメリパワー「山鹿店」28日に新規開店2024年7月16日
-
「いわて農業未来プロジェクト」岩手県産ブランドキャベツ「いわて春みどり」を支援開始2024年7月16日
-
北海道で農業×アルバイト×観光「農WORK(ノウワク)トリップ」開設2024年7月16日
-
水田用除草ロボット「SV01-2025」受注開始 ソルトフラッツ2024年7月16日
-
元気な地域づくりを目指す団体を資金面で応援 助成総額400万円 パルシステム神奈川2024年7月16日
-
環境と未来を学べる体験型イベント 小平と池袋で開催 生活クラブ2024年7月16日
-
ポーランドからの家きん肉等の一時輸入停止を解除 農水省2024年7月16日
-
JAタウンのショップ「ホクレン」北海道産メロンが当たる「野菜BOX」発売2024年7月16日