食糧庁は9月5日、8月末現在の12年産米検査結果を公表した。検査数量は、約21万2000トン(水稲うるち玄米)で前年より約4万トンの増加している。これは天候に恵まれ前年より生育が促進し、収穫が早まったためとみられている。検査実施県は35県となっている。
また、計画外流通米の検査数量は、約2万3000トンで(前年同期約1万4000トン)で30県で実施されている。このうち売買取引業者の受検は106トン。
1等米比率は、74.3%と前回(8月20日現在)にくらべて9.8ポイント高くなった。また、昨年同期とくらべても3.7ポイント高くなっている。
2等比率は22.8%(昨年同期比マイナス1.5ポイント)、3等比率は2.5%(同マイナス1.7ポイント)となっている。2等以下に格付けされた理由は、カメムシ等の被害による着色粒の混入過多がもっとも多く全国平均で41.2%を占めた。そのほか、高温による乳白・腹白粒の混入も一部地域で発生しているという。
主な産地品種の1等比率は「千葉コシヒカリ」86%、「三重コシヒカリ」77%、「徳島コシヒカリ」75%、「千葉ふさおとめ」92%、「茨城あきたこまち」86%などとなっている。
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