KAMPI社は1987年10月に設立。現在の出資比率は、クボタと丸紅が15%、現地株主が70%だが、この70%をクボタが取得する予定。
8月中に子会社化し、社名を「クボタフィリピン,Inc.」に改め、社長にはクボタの大風公二氏が就任する予定。
同社はこれまで横形ディーゼルエンジン、耕うん機などを中心に販売してきたが、子会社化とともに、コンバイン、トラクタ、田植え機などの取り扱いもそろえ、総合農業機械事業を展開する予定だ。現在、同社の売上高は10億円(2010年度)だが、これを5年後の2015年に50億円へのばすことをめざす。
フィリピンの人口は約9400万人。コメの生産量は年間1080万トンで世界8位だが、コメの自給率は8割ほどで、220万トンのコメを輸入する世界最大のコメ輸入国でもある。
クボタは「フィリピンのコメづくりはいまだ手作業が中心。経済発展にともなって農業の機械化が求められている」(同社広報部)としている。
【新会社概要】
▽会社名:クボタフィリピン,Inc.(Kubota Philippines,Inc.)
▽資本金:1億ペソ (≒2億円)
▽出資比率:丸紅15%、クボタ85%
▽社長:大風公二
▽従業員数:約40人
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