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【クボタ】
フィリピンで事業拡大 販売法人を子会社化  クボタ

 クボタは7月21日、フィリピンでの農機販売事業拡大をめざし、同国内で農機を販売している現地法人「クボタアグロインダストリアルマシーナリーフィリピンズ,Inc.」(KAMPI社、フィリピン・マニラ首都圏ケゾン市)への出資比率を現行の15%から85%に高め、子会社化すると発表した。

 KAMPI社は1987年10月に設立。現在の出資比率は、クボタと丸紅が15%、現地株主が70%だが、この70%をクボタが取得する予定。
 8月中に子会社化し、社名を「クボタフィリピン,Inc.」に改め、社長にはクボタの大風公二氏が就任する予定。
 同社はこれまで横形ディーゼルエンジン、耕うん機などを中心に販売してきたが、子会社化とともに、コンバイン、トラクタ、田植え機などの取り扱いもそろえ、総合農業機械事業を展開する予定だ。現在、同社の売上高は10億円(2010年度)だが、これを5年後の2015年に50億円へのばすことをめざす。
 フィリピンの人口は約9400万人。コメの生産量は年間1080万トンで世界8位だが、コメの自給率は8割ほどで、220万トンのコメを輸入する世界最大のコメ輸入国でもある。
 クボタは「フィリピンのコメづくりはいまだ手作業が中心。経済発展にともなって農業の機械化が求められている」(同社広報部)としている。

【新会社概要】
▽会社名:クボタフィリピン,Inc.(Kubota Philippines,Inc.)
▽資本金:1億ペソ (≒2億円)
▽出資比率:丸紅15%、クボタ85%
▽社長:大風公二
▽従業員数:約40人


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