アグリビジネス

アグリビジネス

一覧に戻る

【日本農業機械工業会】
回復傾向が落ち着き 9月の農機生産・出荷実績

 日本農業機械工業会は10月21日、9月末までの農業機械の生産・出荷実績(日農工統計)を発表した。

 9月の全機種合計出荷実績は466億5100万円で、前年同月比8.9%減と大きく落ち込み、9月までの累計実績も3426億6600万円で前年同期比6.5%減だった。東日本大震災の影響を受けて3、4月は出荷が大幅に減ったが、5月以降は毎月前年同月と同程度かややそれを上回る出荷額を維持し、回復基調だったが、それに歯止めがかかったかたちだ。
 機種別の9月出荷台数実績では、8月に続き輸出が好調な田植え機が2871台で前年同月比38.6%増と伸ばし、累計でも3万5828台で前年同期比2.3%増となっている。ただし、販売金額は339億9800万円で同10.2%減。
 田植え機以外の出荷は台数・金額ともにすべて前年同月比マイナス。コンバインは出荷台数4594台で金額145億9900万円は前年同月比0.4%減と微減だったが、トラクタは1万2747台・197億1400万円で同12.6%減、耕うん機は1万4339台・15億9100万円で同30.3%減、防除機は1万4938台・11億4600万円の同14%減、とそれぞれ大きく減った。
 9月までの累計では、台数で前年同期比を上回っていたのは田植え機のみだったが、販売金額では震災以降も順調に前年同月比増で推移してきた防除機が135億7100万円で前年同期比3.7%増だった。


(関連記事)

JAえちご上越など8件をモデル地域に  日本農業機械化協会(2011.09.29)

輸出向けの田植え機が急増  8月の農機生産・出荷実績(2011.09.27)

輸出向けトラクタが好調  7月の農機生産・出荷実績(2011.09.08)

中古農機の価格、販売台数などを詳細に 日本農業機械化協会が21年度版ガイドブック発売(2011.07.25)

(2011.10.28)