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【農薬工業会】
数量、金額ともに前年比上回る 平成23農薬年度の出荷実績

 農薬工業会は11月16日、平成23農薬年度末となる9月末の出荷実績(暫定)を発表した。
 累計で数量が前年比200t,kl(0.1%)増の19万4400トン、金額が同28.6億円(0.9%)増の3318億7000万円となった。8月末までそれぞれ前年同期比を下回っていたが、期末では数量、金額ともに前年比を上回った。

 使用分野別では、水稲用が数量7万2113 t,klで同219 t,kl(0.3%)減と落ち込んだが、金額は1247億9100万円で同47億8800万円(4.0%)増と伸びた。野菜・畑作用は数量8万3900 t,klで同1876 t,kl(2.3%)増と伸びたが、金額は1155億9400万円で同13億600万円(1.1%)減と落ち込んだ。果樹用は数量1万9544 t,klで同380 t,kl(2.0%)増、金額も513億5200万円で同11億9000万円(2.4%)増と数量・金額ともに伸びた。
 種類別では、年間通して害虫の発生が少なかったため、殺虫剤が数量6万9941 t,klで同1320 t,kl (1.9%)減、金額956億4300万円で同26億7000万円(2.7%)減とともに落ち込んだ。一方、除草剤と殺菌剤は数量・金額ともにのびた。除草剤は数量5万5810 t,klで同1488 t,kl (2.7%)増、金額1147億4000万円で同42億7500万円(3.9%)増、殺菌剤は数量4万2797 t,klで同1527 t,kl(3.7%)増、金額752億1000万円で同3億9900万円(0.5%)増だった。殺虫殺菌剤は数量で同7.1%減と大きく落ち込んだが金額は同2.6%増と伸びた。
 数量、金額ともに前年比を上回ったことについて農薬工業会では「東日本大震災で水稲の作付面積が減るなどの影響があったが、震災前にすでに流通していた製品も多くあるので、この量がすべて使われたかどうかはわからない」としている。

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