使用分野別では、水稲用が数量7万2113 t,klで同219 t,kl(0.3%)減と落ち込んだが、金額は1247億9100万円で同47億8800万円(4.0%)増と伸びた。野菜・畑作用は数量8万3900 t,klで同1876 t,kl(2.3%)増と伸びたが、金額は1155億9400万円で同13億600万円(1.1%)減と落ち込んだ。果樹用は数量1万9544 t,klで同380 t,kl(2.0%)増、金額も513億5200万円で同11億9000万円(2.4%)増と数量・金額ともに伸びた。
種類別では、年間通して害虫の発生が少なかったため、殺虫剤が数量6万9941 t,klで同1320 t,kl (1.9%)減、金額956億4300万円で同26億7000万円(2.7%)減とともに落ち込んだ。一方、除草剤と殺菌剤は数量・金額ともにのびた。除草剤は数量5万5810 t,klで同1488 t,kl (2.7%)増、金額1147億4000万円で同42億7500万円(3.9%)増、殺菌剤は数量4万2797 t,klで同1527 t,kl(3.7%)増、金額752億1000万円で同3億9900万円(0.5%)増だった。殺虫殺菌剤は数量で同7.1%減と大きく落ち込んだが金額は同2.6%増と伸びた。
数量、金額ともに前年比を上回ったことについて農薬工業会では「東日本大震災で水稲の作付面積が減るなどの影響があったが、震災前にすでに流通していた製品も多くあるので、この量がすべて使われたかどうかはわからない」としている。
(関連記事)
・事業計画・方針を大幅見直し 安全協が全国集会(2011.11.17)
・数量・金額とも3カ月連続で前年比下回る 農薬の8月末出荷実績(2011.10.18)
・「農薬危害の実際とその対策」で講演会 農薬工業会(2011.07.21)
・植物防疫に功績 5人の研究者らを表彰 報農会(2011.07.06)