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【農薬工業会】
政策提言、広報活動などを強化  農薬工業会が総会

 農薬工業会は5月23日に第81回通常総会を開き、24年度の事業計画などを決めた。大内脩吉氏(日本農薬会長)が副会長を退任したため、後任として神山洋一氏(日本農薬代表取締役社長)が副会長となった。

(左から)村田副会長、、丸山副会長、福林会長、神山副会長 農薬工業会は23年度に5つの基本方針を定めた(別掲)。24年度もこの基本方針に則り、とくに行政などに対する積極的な政策提言、農薬の安全性や有用性のアピール、農薬業界のグローバル化への対応、などを強化する。
 政策提言については農水省の「我が国における農薬登録制度上の課題と対応方針」へ的確に対応するため、昨年度「登録制度特別対応チーム」を作ったが、この活動に引き続き取り組み、制度変更で現場が困らないよう意見・提案をしていくという。
 農薬の安全性のアピールについては、消費者を主な対象として例年2回開催していた農薬ゼミを、今年は東京、岩手、福岡で3回行う予定。またホームページでの広報を強化し、教育関係者や栄養士、一般マスコミなどへの情報提供をすすめる。そのほか、年間100件ほど行っている農薬の安全使用についての講師派遣を、農産物直売所など、農薬の使用への関心が高い人たちが集まる場所を中心に1.5倍ほどに増やす予定だ。
 グローバル化については、近年、タイや中国などアジア地域で農薬の取り扱いに関する法令が厳格化されていることに対応するため、バイオテクノロジーや化学製品の管理・有効利用を推進しているクロップライフ・アジア(シンガポール)との交流を密にしていきたい考えだ。
 福林憲二郎会長は今年度の活動方針として、「農薬の安全性への信頼を高め、食と環境に資する活動を通じて社会に貢献していきたい」と抱負を述べた。

(写真)
総会後の記者会見で(左から)村田副会長、丸山副会長、福林会長、神山副会長

農薬工業会基本方針

 今年度の農薬工業会会長・副会長と各委員長は次の通り(敬称略)。
▽会長 福林憲二郎(住友化学(株)代表取締役専務執行役員)
▽副会長 丸山孝雄(北興化学工業(株)取締役会長)
▽副会長 村田興文(シンジェンタ ジャパン(株)取締役会長)
▽副会長 神山洋一(日本農薬(株)代表取締役社長)(新任)
▽運営委員会委員長 貫和之(住友化学(株)アグロ事業部事業部長)
▽技術委員会委員長 服部光雄(日本曹達(株)常任顧問農業化学品事業部)
▽広報委員会委員長 伴美博(日本農薬(株)執行役員管理本部総務部長)(新任)
▽安全対策委員会委員長 原正樹(住友化学(株)国際アグロ事業部登録部国内登録統括リーダー)(新任)
▽国際委員会委員長 高木誠(クミアイ化学工業(株)理事国外部部長)


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