第3四半期までの累計売上高は、前年同期に比べて9%増の299億ユーロ、EBITは8%減の32億ユーロ、特別項目計上前EBITDAは6%増の65億ユーロ、当期純利益は21億ユーロだった。
第3四半期のみの農薬関連事業は、前年同期に比べて19%増の16億ユーロ、特別項目計上前EBITDAは、同15%増の2億ユーロだった。
農薬部門は、とくに欧州と北米で売り上げが好調だった。その要因は「農産物の高値が続いた」ため。製品別では、種子処理剤が同24%増と高い成長を示し、次いで殺菌剤16%増、殺虫剤8%増、除草剤4%増となっている。
農薬部門以上に好調だったのが種子部門で、売上高は同40%増と大幅に増えた。特に北米でのキャノーラ種子の売り上げが増えたという。
同社は2016年までに、農薬部門で8、種子部門で18の新製品発売を予定しており、2011年以降の新製品の売上高はピーク時で40億ユーロを越える可能性がある、としている。
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