農研機構の米山正克副理事長は開会のあいさつで、「農業革命は、1900年代半ばの“緑の革命”に始まり、今は“食の革命”の時代になった。高い生産性を追求するだけではなく、安全で、機能的で、おいしい農産物が求められている」と現状を分析し、これからの農産物は、いま以上に機能性や安全性の重要性が増すだろうと指摘した。
シンポジウムでは、国内の農業研究者だけでなく、アジア、米国の医学研究者らが発表。農産物・食品によるアンチエイジング、ITを活用した精密農業によるアグロメディカル・フーズの生産、機能性農産物の最新の分析方法などが紹介された。
農研機構では、今後も信頼性の高い分析方法を開発するとともに、高機能性農産物を開発し国内外に提供していきたいとしている。
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農産物の機能性・安全性の重要さを説明する米山氏
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