山本製作所は愛媛県で農機具、建機、自動車の金型製造などを手掛ける老舗部品メーカーだった。主な取引先は井関農機で、同社のトラクターに取り付けるロータリーや芝刈り機などを製造していた。
しかし、リーマンショックなどの影響で業績が落ち込み、平成24年9月20日に民事再生法の適用を申請。井関農機は、主要な部品の供給体制を維持するため、社内に山本製作所経営支援室を設置し、事業の引き継ぎを検討していた。
この結果、山本製作所の農機具、車両運搬機器、土木建設機械、食品加工機器などの製造・販売、自動化設備の設計・製作・販売などの一部事業を継承する「(株)井関重信製作所」(愛媛県東温市)を12月4日付で設立した。
新会社は井関農機の基幹工場であり、同社100%出資の子会社(株)井関松山製造所の100%出資による孫会社となる。資本金は8000万円で、事業開始予定日は平成25年1月1日。代表取締役社長には、井関松山製造所の多和信吾・前専務取締役が就任した。
井関農機では、この孫会社設立による平成25年3月期連結業績への影響は軽微としている。
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