発表会の冒頭、木村典之社長は「厳しい経済状況が続いているが、国内農業は、人・農地プランによる農家の育成や、6次産業化を進めることで確実に生き残っていけると思う。ヰセキは生産農家に向けて、これからも低コスト農業の提案を積極的に進めていく」と語った。
続けて「東北農業の復興は日本農業の復興の為に必須であり、これからも引き続き支援していく。“『低価格』『使いやすさ』で日本農業を応援”はヰセキのコンセプトだ。井関農機創業の原点は籾すり機の開発だった。今回は、低価格で使いやすい、新型の全自動籾すり機を発表する」とあいさつした。
今回発表された機種は、トラクタ「トラQ」TQ17C、コンバインHC400・HC650、乾燥機「ドライボーイ」GCL50RS・60RS、籾すり機「スーパーメイト」MG43・53、MGJ43・53、MGP53、自動計量選別機「ポリメイト」LTS20の各機種だ。
菊池昭夫営業本部長は「ヰセキは、農機の専業総合メーカーとして、乾燥機・籾摺り機・計量選別機など、ポストハーベスト機にも、こだわりを持っており、これからも注力していく。もともと万石籾摺り機は、ヰセキ創業の基礎となったものだ。(平成24年度の同社の業績は)米価の高どまりや、戸別所得補償制度、復興需要もあり、前年比でも良かった。これからも日本農業発展のために応援していく」と語った。
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新型のもみすり機をアピールする木村社長
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