同製品は省エネと安定的な乾燥性能を追求し、従来の値段でワンランク上の性能を実現した次世代型遠赤外線乾燥機だ。
従来、一定だった送風機の回転数をインバータで自動制御することで無駄な電力や燃料を抑えた省エネ運転が可能になった。少量での利用ほど省エネ率は高く、試験データでは張込石数50石(約7.5t)で電力15%、燃料5%を削減、15石(約2.25t)では電力35%、燃料15%の削減になる。
乾燥性能としては、湿度センサーによる温度制御で品質の低下を防ぐとともに、より正確な水分測定を行う水分計により乾燥制御の制度を向上させた。
そのほか、メモリカードによりパソコンでのデータ管理保管を可能にしたり、人が近づくと自動で操作部が明るく光るセンサ付LED照明を付けるなど業界初のシステムを搭載し使いやすさを向上。送風機や昇降機の取り付け箇所も自由に選択でき、どんなレイアウトにも対応できる。
両製品とも、30石から55石までの6機種をラインナップ。30石は全高3.76mで190万2600円、55石は全高5.26mで223万8600円(価格は本体価格と組み立て費の合算、税込)。サタケが平成23年12月、山本製作所が24年1月に発売する。
(写真)
55石タイプ(左から)山本製作所の「ウィンディ・ネックス」HD-55AR、サタケの「ソラーナ・ネックス・グランド」SDR55CP
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