「PattiSoy」の原料はすべて青森県十和田産の大豆で、品種は加工適正の高い「おおすず」だ。JA十和田おいらせ管内で生産された大豆を、JA全農を通じて、地元の加工専門農協である上北農産加工農協が購入。国内では珍しい昔ながらの機械圧搾方式で油を搾り、その脱脂大豆を地元の精米加工会社が製粉し商品化している。搾った油は、「PattiSoy Oil」(パティソイ オイル)として、同ブランドの姉妹製品としても販売する。
大豆粉というと「きな粉」が一般的だが、きな粉は炒ってから皮を剥いて製粉するのに対し、PattiSoyは皮を剥かずに脱脂して、丸ごと製粉するなどの違いがある。これにより、より栄養価が高く、どんな用途にも使える新たな食材となった。主にパンやケーキ・菓子類などの材料として、大豆ならではの豊かな香りで、鮮やかな黄色の食品が作れる。
コッケンでは、米粉とともに小麦粉の代替品食材として売り出していきたい考えで、PattiSoyを使ったレシピをホームページなどを通じて公開していく。特に薄力粉と比較してたんぱく質5倍、鉄分13倍といった高い栄養価と、油を絞って作られているという点から、「ダイエット食品や健康食品としての需要」に期待している。
規格は200g、500gを用意しているが、要望にあわせて大型規格もつくる予定だ。価格は未定。9月18日から注文を受け付け、10月中頃から発送する。問い合わせはコッケン【TEL:03-6661-7607】まで。
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米粉とならび小麦粉の代替需要に期待する。(左から)上北農産加工農協、丸井精米工場、コッケンの関係者ら。
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