トルコギキョウ「ピッコローサ」シリーズは花径6〜7cmの中輪バラ咲き品種。現在5品種のラインナップがあるが、中でも「スノー」は純白の花弁と整った花姿が特徴で、冠婚葬祭、特にウェディングの装飾・ブーケ、葬祭セレモニー需要で人気が高い。しかし低温や寒地での栽培では、つぼみのまま枯死したり、茶色く変色しやすいなどの難点があり、秋春出荷に適した品種が望まれていた。
新発売する「ニュースノー」は、低温短日期でも枝吹きがよく、草丈がとれる画期的品種だ。秋春出荷はもちろん、北海道や長野など寒地での栽培にも対応できる。また、「スノー」に比べて、さらに純白で透明感も高い。試験栽培した生産者からは、「スノーと同様の花を、冬場に栽培できるとは思わなかった」と高く評価している。
サカタのタネでは、従来の「スノー」に「ニュースノー」を組み合わせることで、同型品種のリレー栽培・周年出荷が可能になるとして積極的に販売し、白色中輪バラ咲き品種のシェアを3年後には90%以上に高める計画だ。「ニュースノー」1品種の初年度売り上げは3000万円を目標にしている。
希望小売価格は、ペレットシード3000粒が9450円、プラントップ苗406穴セルトレー(350本保証)が7718円(ともに税込)。11月26日から、全国のJA、種苗店を通じて受注をスタートする。
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