同社は平成15年に秋冬用根深ネギ品種の「ホワイトスター」を発売した。収量性に優れ、柔らかさや食味でも高い評価を得ており、全国的に販売を増やしている。
ただし、露地栽培のネギは長期間栽培するため環境変化による影響が大きく、より気象の変化に強い品種が求められていた。
「ホワイトソード」は「ホワイトスター」を改良したもので、遅播きでも安定して軟白部分を確保できるようにした。特に秋口からの生育が旺盛で、最高気温が25℃を下回るころから肥大が活発になり、Lサイズ中心で揃い性にも優れている。べと病、さび病などの病害にも強い。肉質はち密で味が濃いため、鍋物・焼き物に最適だ。
2〜4月にかけて播種し、冷涼地では9月中〜11月下旬まで、中間・暖地では11月上〜2月下旬までが収穫期となり、主に秋冬後半が出荷時期となる。
同社では「秋冬前半にホワイトスター、後半にホワイトソードと、2品種をあわせて栽培することでリレー出荷が可能になる」として、両品種を推進していく考えだ。
希望小売価格は、約1200粒入りの7ML小袋が577円、約5000粒入りの2L缶が4200円、1dl缶が7245円で、全国のJAや種苗店で販売中。
(写真)
ホワイトソードの商品写真(左)とほ場での栽培の様子
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