研究発表したのは和歌山県立医科大学の宇都宮洋才准教授だ。昨年4月に米国・アナハイムでの米国実験生物学会で発表し、米国高血圧学会の学会誌5月号に掲載された。
研究成果では、亜糊粉層の抽出成分が高血圧や動脈硬化の原因となる血圧上昇ホルモンの一種の活動を抑制することを確認し、これらの予防に有効であることを証明した。
研究に使われたのは東洋精米機製作所の「金芽米」だ。亜糊粉層は、従来の精米では糠といっしょに取り除かれるため一般の白米には残っていない。玄米、分搗き米、胚芽米にはあるが、糠皮も一緒に残っているため食味に問題がある。金芽米は同社独自の技術で亜糊粉層と胚芽の基盤部(金芽)を残した無洗米だ。
同社はこの研究成果をうけて、「金芽米にはまだ解明されていない健康効果があると思う。さらに研究を進め、食生活の向上に貢献したい」とコメントしている。
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