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東電、農業・水産損害請求に5億円を仮払い―5月31日

 原発事故による東電への損害賠償請求のうち、茨城県と栃木県からの請求分について、5月31日に東電は約5億円を仮払いした。

 茨城県は3月分被害の一部として4月28日に約18億4600万円を請求した(原乳の出荷制限3億9700万円、野菜の風評被害14億4600万円)。
 このうち原乳の出荷制限に対して5月31日に約1億9300万円が仮払いされた。
 また、5月18日に請求した3月分の水産関係被害約4億2600万円に対して、同日、約2億900万円が仮払いされた。
 同県はほかに3・4月分の被害の一部として、さらに約67億3300万円を5月27日に請求している。
 栃木県は4月28日に約11億3900万円(野菜の出荷制限2億2400万円、野菜の風評被害9億1400万円)を請求。このうち出荷制限に対して同日、約1億500万円が仮払いされた。同県は5月27日、さらに約13億1300万円を請求している。
 ほかに福島県(野菜・原乳の出荷制限など約4億7800万円、水産約14億円)、群馬県(野菜の出荷制限約16億700万円)、千葉県(野菜の出荷制限等約2億9700万円)が請求している。
 農業、水産業関係で東電に請求している損害賠償額は5月31日現在で、総額約152億9200万円となっている。

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