主要共済の23年度契約成績(速報値)をみると、東日本大震災などの影響もあり地震をはじめとした災害保障ニーズが高まり、建物更生共済の新規契約件数が94万9000件強と前年度比126.6%、保障共済金額が15兆403億円同135.9%と大幅に伸長した。
さらに契約件数・保障共済金額が伸長したことで、契約者からの共済金受入額も前年度より254億円増加の2434億円(同111.7%)となっている(表1)。
生命共済の新契約高は、契約件数が202万7000件(同89.7%)、保障共済金額が10兆431億円(同86.7%)と減少したが、満期共済金額は3兆3585億円同101.8%と増加。契約者からの共済掛金受入額は、ほぼ前年度並みの2兆2850億円(同98.9%)となっている。
年金共済の新契約高は件数が19万9000件(同100.9%)、年金額が1142億円(同98.4%)だが、老後の生活資金準備などの需要により、年・月払契約が同106.2%と前年度に引き続き伸長した。
自動車共済は契約数が844万件強(同106.6%)、共済掛金受入額3209億円(同101.1%)。自賠責共済の契約台数345万台(同100.0%)、共済掛金受入額723億円(同111.9%)と、いずれも前年度実績を上回っている。
◆医療系共済が堅調に推移
長期共済(生命共済+建物更生共済)の保有契約高は、保障共済金額が7兆3572億円減少し、303兆7208億円となったが契約件数(同102.2%)、満期共済金額(同102.0%)とともに増加した。
長期共済のうち医療系共済の保有契約高は、契約件数319万件(同130.9%)、入院共済金額・日額194億円(同133.3%)と、ともに堅調に推移した。
◆共済金支払額4兆円強に
24年3月末における共済金支払(速報値)は、東日本大震災にかかる支払共済金(表2)が約9000億円あり、4兆3361億円(前年度比118.0%)と前年度より増加した。
そのうち、事故共済金が1兆8746億円(同206.6%)と大幅に増加。一方、満期共済金は2兆4615億円(同88.9%)と前年度より減少した。
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