JA全農がこの発表にあわせて公表した飼料情勢は次の通り。
【飼料穀物】
6月中旬までは1ブッシェル600セント前後だったが米国の記録的干ばつの影響などで7月20日には史上最高値を更新。9月20日現在でも、1ブッシェル800セントほどの水準になっている。
9月12日に米国農務省が発表した期末在庫率は6.52%で、記録的な低水準となっている。
【大豆粕】
中国需要ののびや南米での減産などにより、5月上旬から上がり始め、現在は史上最高値を更新して1トン590ドルほどとなっている。
新穀の期末在庫率は史上最低水準の4.31%になっている。
【海上運賃】
米国・日本間のパナマックス型海上運賃は、世界的な輸送需要の減少などを受けて1トン50ドルを下回って推移している。
【外国為替】
米国の失業率の高止まり、欧州諸国の債務問題などの影響で5月下旬以降79円前後で推移している。
米国、欧州、日本ともに景気回復には時間がかかると予想される。
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