24年産米は129産地品種を対象に実施する。昨年と同数だが、北海道の「ほしのゆめ」を産地の意向によって対象からはずし、熊本県の「くまさんの力」が新たに対象となった。そのほか10産地品種程度を参考品種として試験を行う予定にしている。
対象品種産地は原則として作付け面積1500ha以上が条件だが、この基準を満たさなくても生産・流通段階でとくに関心の高く、作付け増が見込まれる場合などは対象にしている。 食味試験は同協会が基準米を設定し、これと「外観・香り・味・硬さ・総合評価」の6項目について、同協会が選抜訓練した食味評価専門パネル20名が相対評価をして決める。
24年産米の基準米は複数産地のコシヒカリのブレンド米。食味試験は11月から2月までの予定で、その間に基準米と評価対象の産地品種の供試試料の食味低下を防ぐため、定温庫で保管する。
また、供試試料については、当該品種の県内、または地区内の代表的産地で生産され、当該品種の特徴が明確な検査等級1等の米を選定するという。
食味ランキング区分は、基準米よりとくに良好なものを「特A」、良好なものを「A」、おおむね同等のものを「A’」、やや劣るものを「B」、劣るものを「B’」としている。 米の食味ランキングは23年産で初めて北海道の米が「特A」と評価されたり、九州では5産地品種が「特A」とされるなど、産地の努力が消費者にも伝わり改めて注目を集めた。
同協会の山本徹会長は「今年もさらに関心を高めてもらいたい。おいしい米をたくさん食べて事業者と日本農業の発展につながれば、と考えている」と話している。
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