三ケ日町研究は平成17年に、ウンシュウミカンに多く含まれているβ-クリプトキサンチンの血中濃度が高い閉経女性は骨密度が高いという調査結果を発表した。
今回の調査は、17年調査時に骨粗しょう症を発症していなかった計457人の4年後の骨の状態を追跡調査した結果だ。β-クリプトキサンチンの血中濃度が高い閉経女性の骨粗しょう症発症率は、濃度が低い人を100%とした場合、わずか8%と極端に低く、ウンシュウミカンを多く摂ることが骨の維持・形成に役立つことを明らかにした。
骨粗しょう症は、高齢者が要介護者になる大きな要因の一つと言われている。農研機構は、この調査結果は「将来的な要介護リスクを低くし、健康寿命の延伸につながる」としており、そのメカニズムなどについて引き続き研究していく考えだ。
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