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【JA全農畜産事業部特集】 新規飼料原料DDGS JA全農が取り扱いを拡大

 トウモロコシからエタノールを生産する際に発生する副産物DDGS(トウモロコシ蒸留粕)は、タンパク質と脂肪が豊富なことから全農では有利原料としての取り扱いを拡大している。

 今や米国におけるトウモロコシ生産の40%がエタノール生産に使われており、DDGSの発生も大幅に増えた。
 ただし成分や安全性などを確認したうえでのこと。それを担うのがJA全農の飼料畜産中央研究所だ。飼料畜産中央研究所は設立以来、40年にわたりその時代、時代の要請に合わせて飼料の給与試験を実施してきた。
 DDGSの使用量は06年には1万8000tだったが昨年は18万1000tと10倍になっている。これはただちに飼料の成分や安全性などを検査するこうした研究体制の裏付けがあったためだ。
 DDGSの確保は全農グレインを活用して米国内陸部のエタノール工場から調達し、ニューオリンズの輸出エレベーターで全農の穀物船に合い積みし、日本港まで輸送するという物流ルートをつくりあげた。またDDGSは保管中に固結することがあるが、それを防止するためのスクリューを底部に設置したDDGS専用の平底サイロが石巻埠頭サイロに続き今年5月に全農サイロ鹿島支店に建設された。
 現在、全国的なDDGSの保管能力は4万3500tにまで増えている。


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