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鶏卵生産量伸びる  農水省

 農水省は5月9日、平成22年鶏卵流通統計調査結果を発表した。生産量、出荷量ともに前年を上回った。

 22年の生産量は251万5323tで前年比0.3%増、出荷量は244万2284tで同0.5%増だった。都道府県別生産量は、茨城18万9261t、千葉18万8883tでともに全体の7.5%を占め、次いで鹿児島16万7301t(6.7%)、岡山12万2733t(4.9%)、広島12万432t(4.8%)となっている。茨城県は20年以降3年連続で生産量全国1位。出荷量の都道府県別割合も生産量とほぼ同じ。
 生産量が増えたことについて農水省では、「新規参入の事業者もあり、飼養羽数が維持されたため」(統計部消費統計室)と分析している。
 入荷量は東京が24万4783t(10%)と最も多く、次いで大阪22万6194t(9.3%)、福岡15万651t(6.2%)。この3都府県で全体の4分の1を占めた。
 年間通した卸売価格はJA全農たまご東京M基準で1kgあたり187円と、大きく落ち込んだ21年に比べて12円上がった。JA全農たまごでは、「21年の大幅な値下がりを受けて、生産と需給のバランスが回復したため」としている。鶏卵価格は22年4月から23年4月まで13カ月連続で前年同月比を上回って推移している。
 総務省「家計調査」による一世帯当たりの鶏卵購入数量は30.9kgで、2年連続で減った。

鶏卵生産量・出荷量と年平均価格
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(2011.05.10)