これによると6月の外食産業の売上高は、前年同月比99.8%と、5月の98.0%からさらに着実な回復がみられた。しかし、O-111食中毒事件の影響を受けた焼肉業態は5月の前年同月比88.8%からさらに悪化し82.7%となった。
協会では「外食市場は全体的には回復基調にあるとはいえ、今後、震災以降の生活スタイルの変化対応力のアップが課題」であり、とくに、一部ではサマータイム導入もあり「夜の来店客が減少」する一方、新たな「朝食需要」や「午後4時以降の需要」の「開拓の余地が残されている」と分析している。
業態別では、ファーストフード業態は、売上が前年同月比0.5%減、客数同0.1%減、客単価同0.4%減。ファミリーレストランは客数が同1.1%増、客単価同0.3%減、売上同0.8%増となった。
パブ・居酒屋業態は、売上が同2.9%減と5月の4.9%減から緩やかに回復しつつある。ディナーレストラン業態は、客数同3.5%増、客単価同2.2%増、売上5.8%増と回復した。
喫茶業態は、売上同0.3%減、客数1.1%減、客単価0.8%増とほぼ前年並みに回復した。
(関連記事)
・【データで見る小売業界 量販店編】2011年6月 総販売額6月も伸びる (2011.07.26)
・【データで見る小売業界 CVS編】2011年6月 全店売上11.1%アップ 日本フランチャイズチェーン協会(2011.07.26)
・【データで見る小売業界 百貨店編】2011年6月 生鮮食品が8カ月ぶりにプラス 日本百貨店協会(2011.07.25)
・【データで見る小売業界 通信販売編】(2011.07.12)
・【データで見る外食産業】2011年5月―前年度実績下回るが震災の影響からは回復 日本フードサービス協会(2011.06.30)