これによると8月の売上高は、4259億円弱で、既存店ベースで前年同月比▲1.7%と7月に続いて2カ月連続のマイナスとなった。同協会によれば、減少幅は1%台とほぼ前年並みの水準であり、中期トレンドを示す3カ月移動平均値も前年水準まで持ち直してきているという。
8月の百貨店は、震災による影響が「概ね収束し、消費マインドが着実に回復傾向を示し」、宝飾品や高級時計などの高額商材が7月に続いて大きな伸びを示した(+4.8%)が、7月まで売上を牽引していたクールビズ(紳士服▲7.4%)や涼感寝具などの暑さ対策商材が、中旬以降の天候不順と気温低下、需要の前倒しによる反動から苦戦し、全体として前年実績を下回ったという。
プラス要素としては震災後の復興需要で東北地区が引き続き好調であることが報告されている。
食料品全体では、▲0.1%、生鮮食品も▲1.8%と前年同月を2カ月連続で下回ったが、惣菜部門は+1.4%と4カ月連続してプラスとなっていることが依然として注目される。
8月の調査対象は86社253店だった。
(↑ クリックすると図が大きくなります)
(関連記事)
・【データで見る小売業界 百貨店編】2011年7月 7月の売上はほぼ前年並みの6006億円 日本百貨店協会 (2011.08.29)
・【データで見る小売業界 百貨店編】2011年6月 生鮮食品が8カ月ぶりにプラス 日本百貨店協会(2011.07.25)
・【データで見る小売業界・百貨店編】2011年5月(2011.06.27)