統計

統計

一覧に戻る

【データで見る小売業界 食品スーパー】2011年9月  天候不順などで前年水準を確保できず

 食品スーパーの業界団体である、日本スーパーマーケット協会、オール日本スーパーマーケット協会、新日本スーパーマーケット協会の3協会は、9月度販売実績速報(281社7619店舗)と8月の実績確報版(321社9354店舗)を10月21日公表した。

 それによると9月の食品スーパーの売上は、前半は気温も高く順調に推移したが、後半は台風12号が関西方面、台風15号が東海・関東方面に被害を与えたことや、気温の変化に対応できず売込み商品を絞り切れなかったことから、全店ベースでは前年水準を確保したが、既存店ベースでは前年同月を下回った(98.0%)。とくに非食品部門では前年のタバコ特需の反動で、前年同月比97.2%(全店ベース)と厳しい状況だった。
 食品部門では、青果で、野菜が高騰したなかで安定価格のモヤシやカット野菜が好調だったが、台風と長雨の影響で、野菜全般が品質低下と入荷減となり相場高となったことや寒暖差で売れる商品が大きく変化したことなどから、前年水準を確保できなかった。
 畜産では、セシウム問題による牛肉の不振は改善されなかったが、豚・鶏・加工肉が伸長。運動会、行楽用のお弁当食材であるミートボール、ウインナー、ナゲット、チキンボンボンなどが好調だった。また、月の後半に気温が下がったことで、生つみれや鍋食材の販売を強化、牛肉の売上不振をカバーする売込みを行い一定の成果が見られた
 惣菜については、秋の食材を使用した弁当(舞茸ご飯、さつもいもご飯、栗ご飯、かきフライ)が好調だった。また野菜の高騰を受けて、煮物、温野菜サラダが好調だった(以上の商品動向は、日本スーパーマーケット協会による)。

【データで見る小売業界 食品スーパー】2011年9月

(↑ クリックすると大きくなります)


(関連記事)

【データで見る 外食産業】2011年8月 天候不順などで前年売上を下回る  日本フードサービス協会(2011.09.28)

【データで見る小売業界 食品スーパー】2011年8月  天候不順などで前年水準を確保できず(2011.09.26)

【データで見る小売業界】食品スーパー 確実に伸長している惣菜部門の売上 (2011.09.15)

(2011.10.25)