それによると、10月の百貨店の売上高総額は、5109億円余で前年同月比▲0.5%(既存店ベース)と4カ月連続のマイナスとなったが、減少幅は小さく「前年並みに推移」したと協会ではみている。
10月は中旬に夏日を記録するなど不安定な気候によって、一部季節商材が苦戦する場面もあったが、気温の低下とともに主力の秋冬物ファッションが活発に動き、売上を下支えした。また、地方物産展などの各種催事が例年以上に積極展開されことも集客面でプラスの要素となったが、ここ数カ月好調を維持してきた高額商材が一服したことなどもあって前年実績にはわずかに届かなかったと分析している。
商品別に見ると、衣料品が8カ月ぶり、雑貨が3カ月ぶりにプラスとなっているが、身の回り品と家庭用品が3カ月連続、食料品が4カ月連続でマイナスとなっている。食料品のなかでは生鮮食品が4カ月連続でマイナスだが、惣菜は6カ月連続のプラスとなっている。
10月の調査対象は86社254店舗。
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