調査は今年7月、全国の食品関係企業6870社を対象に実施し2673社から回答があった。
現在の主力商品(製品)の志向は、「安全」志向が49.1%でもっとも高く、次に「低価格」(35.5%)となった。これら上位の順位はこれまでの調査と変わらないものの前回(23年下半期)よりそれぞれ2.4ポイント、0.4ポイント低下した。
一方、「味」「地元産」「簡便」は前回からやや上昇し、33.2%、25.5%、3.8%に。また前回4ポイントも低下した「国産」は1.3ポイント増えて16.6%に回復した。
今後伸びる商品の志向についても、「安全」(50.8%)がもっとも多く、次に「低価格」(34.0%)となったが、ここでも前回よりそれぞれ6.1ポイント、1.6ポイント低下し、「味」「地元産」「簡便性」は前回より上昇して28.3%、21.7%、20.4%となった。
「安全」に対する現在の取り組みは「社員・従業員の教育、意識改革」が72.5%でもっとも多く、次に「安全・衛生管理体制の整備」(61.8%)、「品質検査の実施」(55.9%)となった。
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