4麦(小麦、二条大麦、六条大麦、はだか麦)の収穫量は102万7000tで前年よりも12%増加した。このうち小麦は85万5200tで15%増えた。
北海道では小麦の10a当たり収量が、4月以降天候に恵まれて登熟が良くなったことから、収穫量が前年比を17%上回る58万2400tとなったためである。10a当たり平均収量対比は115%。
都府県の小麦収穫量は27万2800tで11%増加した。作付面積は前年産比2%減少しているが、10a当たり収量が前年産を13%上回ったためである。前年産は収穫期の降雨による倒伏や穂発芽の発生が多かった。
二条大麦の収穫量は11万2000tで6%減少した。作付面積が2%増加したものの、は種期の降雨による発芽不良や、冬の低温による生育の抑制などで10a当たり収量が前年を8%下回った。
六条大麦の収穫量は4万7900tで24%増加した。作付面積は2%減少したが、天候に恵まれたことによる。
はだか麦の収穫量は1万2300tで10%減少した。作付面積が減少したことに加え、10a当たりの収量が低下した。
なお、麦類の主な用途は、小麦がめん、パンなど、二条大麦はビール、焼酎、麦飯など、六条大麦は麦茶、麦飯など、はだか麦は麦飯、麦みそなど。
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