自転車事故の保険開始 共栄火災2016年9月30日
共栄火災海上保険(株)は「自動車・自転車の運転者の意識調査」を9月29日にまとめた。またJA組合員向けの総合保障型保険「JA安心倶楽部」に加え、11月1日から自転車事故を中心として補償のニーズにこたえる「JA自転車倶楽部」の取り扱いを順次開始する。
11月1日から開始する「JA自転車倶楽部」は、国内・国外問わず日常生活の賠償責任と交通事故によるケガを補償する。なお、示談交渉サービスがついているため、同社の専任スタッフが相手側と示談交渉を行う。
◆自転車に免許 ドライバー57.5%が希望
調査では、自動車の運転免許を持っていない自転車の運転者と、自動車運転者(ドライバー)の計1074人に行い、考え方の違いや、事故防止のためにどうすべきか考察する目的で行われた。
自転車の交通事故を防ぐために必要だと思うことを尋ねたところ、「学校での交通教育の徹底」と答えた人が両者ともに最も多かった。なお、ドライバーで次に回答が多かったのは、「違反の取り締まりの徹底」で、自転車を運転する人をもう少し取り締まってほしいという意識があると同社は分析している。
自転車の交通事故を防ぐために「免許制の導入が必要か」という問いでは、ドライバーが57.5%、自転車運転者が37.6%、必要と答えた。
さらに、自転車に免許制導入が必要と答えた人に、何歳から免許制にするのが適切か尋ねたところ、小学校高学年と答えたドライバーが41.0%、自転車運転者では36.4%で最も多かった。
ドライバーが運転中に感じた自転車に対する危険は、自転車の急な飛び出しが68.1%で最も多く、次いでスマホ・携帯電話を使いながら乗るが61.3%、傘差し運転が56.4%だった。このほか、信号無視や自転車の並列走行、無灯火などがあがった。
逆に、自転車運転者が走行中に自動車に感じた危険では、自動車の急な飛び出しが最も多く60.7%、次いで信号無視や一時不停止が46.1%、急にドアを開ける40.8%と続いた。同社は狭い路地などの駐車場や店舗からの急な飛び出しによる危険防止のため、双方が周囲の確認を行う事が重要だと指摘した。
互いに注意してほしい点では急な飛び出しなどがあがった。特にドライバーからはスマホ・携帯を使いながら自転車に乗ることに注意してほしいと7割を答えた。自転車運転者は、ドライバーに対し、急にドアを開けることに注意してほしいと思っていることがわかった。
この調査では全国の18~60歳の1074人を対象に行った。
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