目標より8000ha減の見込み-27年産主食用米2015年8月25日
主食用米の価格回復に向け飼料用米の増産など作付転換が大きな課題となっているなか、主食用米の作付け面積が目標面積より8000ha減少する見込みとなっていることが分かった。
8月24日に開かれた自民党農林役員会で宮腰光寛・農業基本政策検討PT座長が明らかにした。
飼料用米の増産に向けて農水省は取組計画書の提出期限を6月末から7月末に延長して推進してきた。
宮腰座長によると、7月末時点で飼料用米は対前年より4.5万ha(24万t)増加し7.9万ha、生産量42万tの見込みとなったという。また、麦・大豆・WCS(稲発酵粗飼料)の作付けも対前年比より1.7万ha増加した。これは米換算で9万tとなることから飼料用米と合わせて51万tが主食用から作付け転換される見込みだ。
主食用米の作付け面積は9月末に統計部から公表される数字で変動する可能性があるものの、主食用米の作付け面積は生産数量目標の換算面積142万haより8000ha程度少なくなる見込みだという。26年産米では2万8000haの過剰作付けがあったが、過剰作付けは解消し生産調整を超過達成する見込みだ。
この結果、27年産米が全国平均で平年作であることを前提にすると、来年(28年)6月末の民間在庫数量は207万tとなる見通しになる。7月に農水省が策定した米の基本指針では28年6月の民間在庫数量は211万tと見込んでいた。
(関連記事)
・27年産米 1等比率67%-農水省 (15.08.24)
・全国作況100の「平年並み」-米穀データバンク予想 (15.08.07)
・主食用米50万t需給改善-JA全農調べ (15.07.31)
・早期米の作柄 高知県除き「不良」-17年ぶり (15.07.29)
・米価問題「需給の改善しっかりと」-林農相(15.07.08)
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(118) -改正食料・農業・農村基本法(4)-2024年11月16日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践 (35) 【防除学習帖】第274回2024年11月16日
-
農薬の正しい使い方(8)【今さら聞けない営農情報】第274回2024年11月16日
-
【特殊報】オリーブにオリーブ立枯病 県内で初めて確認 滋賀県2024年11月15日
-
農業者数・農地面積・生産資材で目標設定を 主食用生産の持続へ政策見直しを JAグループ政策要請①2024年11月15日
-
(410)米国:食の外部化率【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年11月15日
-
値上げ、ライス減量の一方、お代わり無料続ける店も 米価値上げへ対応さまざま 外食産業2024年11月15日
-
「お米に代わるものはない」 去年より高い新米 スーパーの売り場では2024年11月15日
-
鳥インフル 米オレゴン州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年11月15日
-
「鳥インフル 農水省、ハンガリー2県からの家きん・家きん肉等の輸入を14日付で一時停止」2024年11月15日
-
「鳥インフル 農水省、ハンガリー2県からの家きん・家きん肉等の輸入を13日付で一時停止」2024年11月15日
-
鳥インフル 米ワシントン州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年11月15日
-
南魚沼産コシヒカリと紀州みなべ産南高梅「つぶ傑」限定販売 JAみなみ魚沼×トノハタ2024年11月15日
-
東北6県の魅力発信「食べて知って東北応援企画」実施 JAタウン2024年11月15日
-
筋肉の形のパンを無料で「マッスル・ベーカリー」表参道に限定オープン JA全農2024年11月15日
-
「国産りんごフェア」全農直営飲食店舗で21日から開催 JAタウン2024年11月15日
-
農薬出荷数量は3.0%減、農薬出荷金額は0.1%減 2024年農薬年度9月末出荷実績 クロップライフジャパン2024年11月15日
-
かんたん手間いらず!新製品「お米宅配袋」 日本マタイ2024年11月15日
-
北海道・あべ養鶏場「旬のりんごとたまごのぷりん」新発売2024年11月15日
-
日本各地のキウイフルーツが集まる「キウイ博」香川県善通寺市で開催2024年11月15日