先進的JAに学ぶ 全中が自己改革でトップフォーラム2017年12月11日
JA全中は、自己改革の実践を進めるため、12月8日から地区別「自己改革実践トップフォーラム」を行っている。8日の北陸・東海ブロック、11日は関東・甲信ブロックで開催した。
このフォーラムは、JA自己改革の着実な実践に向けて機運を高めるとともに、自己改革の最重点分野である「農業者の所得増大」と「農業生産の拡大」に向けた先進的な取り組みを学び、スピード感をもって自己改革の実践を進めるために開く。
8日の北陸・東海ブロックでは、JA全中の中家徹会長が、世代交代の担い手による大規模農業が生まれている一方で、家族農業もあり、農業・組合員の多様化が進んでいることから、「事例を共有し、意見交換して優良事例を持ち帰り、それぞれの地域に活かしてほしい」と述べた。また「組合員の立場に立った改革が前提で、われわれのめざすところはJA綱領の実現にある」と強調した。
実践報告では新潟県JA越後ながおか経営管理委員会の鈴木金次会長が「信頼の絆の拡大に向けて」、三重県JA鈴鹿の谷口俊二組合長が自己改革の取り組み3か年計画等について話した。鈴木会長は、意欲ある農業者の育成と支援のため1億円の「農業積立金」創設を報告。谷口組合長も、担い手の機械購入や資材費の一部を助成する営農振興基金について話した。
また全農の吉見常務は、「農林水産業・地域の活力創造プラン」への対応で、事業別コスト引き下げ実施計画を説明。特に農薬では担い手直送で、29年産用11品目から30年産用は28品目に拡大する計画などを報告した。
各ブロックとも2JAの実践、JA全農の取り組み報告がある。ブロックごとのスケジュールは次の通り。(開催日・会場・実践報告JAの順)
【関東・甲信ブロック】
▽12月11日
▽東京都江東区東陽6-3-3「ホテルイースト21東京
▽さがみ農協(大川良一組合長)、上伊那農協(御子柴茂樹組合長)、全農(吉見均常務)
【北海道・東北ブロック】
▽12月15日
▽仙台市青葉区中央1丁目-1「メトロポリタン仙台」
▽道央農協(松尾道義組合長)、みちのく村山農協(折原敬一組合長)、全農(安田忠孝常務)
【中国・四国ブロック】
▽12月18日▽岡山市北区駅元町1-5「ホテルグランヴィア岡山」
▽広島中央農協(佐伯隆弘組合長)、えひめ中央農協(福島龍雄組合長)、全農(久保田治己常務)
【近畿ブロック】
▽12月19日
▽大阪市中央区西心斎橋1-3-3「ホテル日航大阪」
▽東びわこ農協(三村正利理事長)、兵庫みらい農協(稲葉洋組合長)、全農(安田忠孝常務)
【九州・沖縄ブロック】
▽12月26日
▽福岡市博多区博多駅前2-18-25「ホテル日航福岡」
▽柳川農協(成清法作組合長)、あいら農協(中條秀二組合長)、全農(久保田治己常務)
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