「安保法案」を廃案に 全国の多くの生協が意見書2015年8月31日
安保法制関連法案が衆議院で強行採決され、参議院で審議されているが、全国の多くの生協が、政府にこの法案への反対や廃案を求める意見書を出している。
安保法制関連法案が国会に提出されて以降、5月15日には東都生協が庭野理事長名で「国会上程に反対します」意見書を政府に送り、その後もならコープ、京都生協、コープいしかわなど全国各地の生協が同関連法案に反対や危惧を表明してきた。
それにもかかわらず、7月15日、衆議院で強行採決されたが、それ以後、例えばコープネット事業連合が、加盟6生協理事長とと赤松同事業連理事長の連名で「今国会での廃案を求める」意見書を出し、さらに国会上程直後の5月15日に「強く反対」すると表明していたパルシステム連合会も、7月21日に改めてパルシステムグループの9生協2連合会の理事長名で「パルシステム平和への願い―戦後70年によせて」という文書で安保法制関連法案の「性急な議論に反対」を表明した。
このほかにも、多くの生協が、同関連法案の廃案を求める意見を表明している。本紙がWebなどで検索した結果では、みやぎ生協、ふくしま生協、生協共立社、生活クラブ東京、同千葉、同神奈川、なのはな生協、東京都生協連、大阪府生協連、京都府生協連、鳥取県生協、コープあいち、新潟県生協連、いわて生協、コープ九州事業連、佐賀生協連、コープさが、わかやま市民生協、神奈川県生協連、ユーコープ、エフコープ、大阪よどがわ市民生協、生協広島、コープおおいた、大学生協連(順不同)をはじめ80を超える生協および生協関連団体が同様の表明をしている。
コープネット事業連合加盟理事長連名で意見表明した新井ちとせコープみらい理事長は、本紙の取材に対して「生協が大事にしてきた平和、これからの未来の子どもたちのために、私たちが何をできるかを考えることは大事だと思います。母親として平和の問題は大きな問題ですし、それが、生協組合員の目線だと思います」と語った。こうした意見こそが、多くの国民の意見なのではないだろうか。
(関連記事)
・「パルシステム平和の願い」を表明 (2015.07.22)
・安保法制関連法案を今回で廃案に コープネット事業連が意見書 (2015.07.21)
・安保法制関連法案での性急な議論に反対表明 パルシステム (15.05.18)
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(138)-改正食料・農業・農村基本法(24)-2025年4月19日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(55)【防除学習帖】第294回2025年4月19日
-
農薬の正しい使い方(28)【今さら聞けない営農情報】第294回2025年4月19日
-
若者たちのスタートアップ農園 "The Circle(ザ・サークル)"【イタリア通信】2025年4月19日
-
【特殊報】コムギ縞萎縮病 県内で数十年ぶりに確認 愛知県2025年4月18日
-
3月の米相対取引価格2万5876円 備蓄米放出で前月比609円下がる 小売価格への反映どこまで2025年4月18日
-
地方卸にも備蓄米届くよう 備蓄米販売ルール改定 農水省2025年4月18日
-
主食用МA米の拡大国産米に影響 閣議了解と整合せず 江藤農相2025年4月18日
-
米産業のイノベーション競う 石川の「ひゃくまん穀」、秋田の「サキホコレ」もPR お米未来展2025年4月18日
-
「5%の賃上げ」広がりどこまで 2025年春闘〝後半戦〟へ 農産物価格にも影響か2025年4月18日
-
(431)不安定化の波及効果【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年4月18日
-
JA全農えひめ 直販ショップで「えひめ100みかんいよかん混合」などの飲料や柑橘、「アスパラ」など販売2025年4月18日
-
商品の力で産地応援 「ニッポンエール」詰合せ JA全農2025年4月18日
-
JA共済アプリの新機能「かぞく共有」の提供を開始 もしもにそなえて家族に契約情報を共有できる JA共済連2025年4月18日
-
地元産小粒大豆を原料に 直営工場で風味豊かな「やさと納豆」生産 JAやさと2025年4月18日
-
冬に咲く可憐な「啓翁桜」 日本一の産地から JAやまがた2025年4月18日
-
農林中金が使⽤するメールシステムに不正アクセス 第三者によるサイバー攻撃2025年4月18日
-
農水省「地域の食品産業ビジネス創出プロジェクト事業」23日まで申請受付 船井総研2025年4月18日
-
日本初のバイオ炭カンファレンス「GLOBAL BIOCHAR EXCHANGE 2025」に協賛 兼松2025年4月18日
-
森林価値の最大化に貢献 ISFCに加盟 日本製紙2025年4月18日