【熊本地震】水稲からの作付け転換に緊急支援を-蒲島知事要請2016年5月9日
熊本県の蒲島郁夫知事は5月9日午前、森山ひろし(※)農相を訪問し熊本地震からの復旧・復興に関わる特別措置を要望した。
熊本地震による農林水産関係被害は約1022億円と同県の農業被害では過去最高となった。
復旧・復興に向けて蒲島知事はおもに以下の4点を要請した。
▽県が管理する農地海岸保全施設の被害について「大規模災害からの復興に関する法律」に規定する特定大規模災害等に指定し国による直轄権限代行による早期復旧。
▽被災農業者向け経営体育成支援事業を適用し26年の大雪災害時を超える支援制度の構築と、農業用機械の修繕費を補助対象とするなど特別な財政措置と地方公共団体の負担軽減。
▽農業水利施設の破損で水が手当てできない水田等について、水稲から大豆等への作物転換に対する万全の支援。
▽民営民設の卸売市場の早期復旧・復興支援のため新たな補助制度創設など事業者に対する財政支援。
森山農相は「5月2日、6日に現地視察し改めて被害が大変なものと実感した。ただ、再生産に向けて非常に意欲的に取り組んでいる農家もありしっかり支えることが大事だと思った。
できることは補正予算に関係なくしっかりやる。スピード感が大事。先を見せることが農家のみなさんの元気につながると思う」と応えた。
また、蒲島知事は熊本県の農林水産業について「復旧するだけでなく、熊本県の基幹産業だから創造的な復興が必要だと思っている」と話した。
※漢字は「示偏に谷」
(写真)森山農相(右から3人め)に要望書を手渡す蒲島知事(右から4人め)
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